上尾市にある学習塾|光塾

失敗体験を生かして

キーボーの白いマグカップでコーヒーを飲みながら失敗を振り返っていた。いつものように。

個人で塾をやっている。ひとりで相撲をやっているようなもので勝つも負けるも相手が自分しかいない。

満足できるような日は多くなく毎日のように失敗のことを振り返り翌日の取り組みに生かそうと思っている。

とくに不合格の経験は、日常の指導でもっとも生きてくる。

不合格だったときはもちろん悲しいしそれを言葉にするのは当の不合格者に悪いが、悪いがその記憶は毎日のようにこびりついていてどうしたら繰り返さないですむかと考え実行することができる。

ご退会も同じで反省材料となる。短所を見つめる最大のチャンス。光塾では中高生の募集をしていないこととチラシをまかないことが原因で、もしも小学生を預かってきちんと指導することができなければ塾がきっちりつぶれるようにできている。意図して運営している。もちろんつぶすつもりはいささかもないので、これでも必死で指導している。

中高生も時期ごとに自己ベストを伸長していくことが暗黙で自明の目標のひとつになる。

当たり前のことすぎるし塾側の都合などどうでもいいことなので一度も書いたことはなかったけれど。

個人で塾をやっているとまずご苦情をいただくということがない。

全部任せていただく代わりにご苦情はいただけない。

頼りになるのは失敗体験ばかりだ。

保護者と子どもの信頼に応えるため結果を出して笑いたい。

光であずかった小学生全員が自分でできるように育ってほしい。

そして桜の花の匂いの下、握手をしてさようならをしたい。

だから不合格の記憶と退会の記憶、失敗をてがかりに今の指導でヴォクにできることをくまなくやらねばならない。

今に生かすために、不合格の記憶は記録としてもすべてエクセルにメモされている。メモしなくとも忘れたくても忘れられないがメモもされている。その記憶の履歴は一生、消えてなくなるということはない。不合格だけではない。子どもが志望校受験をあきらめたこと、受験できなくなったことの記憶も同様。

今に生かすためにホームページには不合格者数も載せている。

何年間も一緒に精一杯闘ってきての結果だ。

これほど重要な記録はない。

大会で優勝する、それはそれで立派な体験だ。

でも負けた経験はどうだろうか。

ずっと何年も後になってその経験こそいろんなシーンで生きてくる。

せっかく生きてくるのならもう明日にでもつなげたい。いやつなげる。

今年の受験生、もちろん受験の全員合格を願うばかりだ。

闘いはいよいよだ。

いままでの成功も失敗もすべての経験を生かして本番で自分のできることをやってほしい。

自分の相撲をとる。