どうでもいい話。
模試の答案と解答解説を振り返るのと、成績は比例する。
高校3年生。大学別全国模試の結果が返ってきた。優秀者リストに載る結果を出した子がいる。ゴイス。
もうすぐ中3の高校受験生が受けた会場模試の結果が返ってくる頃だろう。光子平均偏差値はヴォク個人の目標数値を前回までにすでに達成している。この数字を超えたのは9年連続となっている。今年の中3の代は光塾史上最高の割合で学年一位の経験者が多い。半数以上が中学校で学年一位をとっている。学年300人以上のマンモス中での学年一位経験者たちを含む。全員が難関校を受験する。一言で言って、めっさハイレベルな学年だ。
個人の結果は自己採点結果でだいたいわかっているところで、サプライズはないだろう。判定がわるいこと、わるいこと。入試本番に目標を設定して練習メニューを組み立てているとはいえ、ここまでわるいのは精神的にどうだろう。それでも模試の過去問も模試対策も絶対に扱わない。すべての資源を本番に向けて設定している。とどまる時間があったら記述、考察、折り紙、作文など(本番で出題される問題の例)の研究にあてたほうがよほどいい。
問題は自己採点と採点された答案の差異を確認することだ。どう役立てるかというのが問題なのだ。
自己採点時に正解だと思っていたところが本採点で不正解になっているところはどこなのか。
採点に間違いはないのか。
出来の悪い単元があるとしてその単元の仕上がり(と思っていたもの)の自己評価はどうであったのか。
失点の原因は何だろう。
知識がなかったのか。
知っていたが運用を間違ったのか。
タイムアウトによるものなのか。
無駄に時間を使いすぎたところはどこだったのか。
解答例を見た後問題の復習は終わったのか。
採点された答案を見て問題をさらに解き直すかどうか。
答案が返ってきてすぐにやるべきことは、予想採点とのずれの確認だ。ずれが大きいほど、解き方が運任せになっている。
いつも同じ解法で解けるようになるには練習で解法の選択と吟味を十分に行うのがいい。
それが次の試験で自分の点数をつくっていくときの戦術になる。
結果がよくもわるくも結果のすべては試験日までの自分の練習と、試験当日の自分のパフォーマンスが原因である。
もしも点数が目標まで足りないなら、なんとかするしかない。
なんとかする方法として答案の中に見える原因をよく見つめるのがいい。
自分の書いた会場模試の答案には原因がいっぱいつまっている。
たかが判定などに左右されるようでは自分がない。順番まで見たらあとは答案用紙自体に戻ることだ。目標が日々の練習を左右する。
目標に向かってなんとかして前に進むんだ。
いっぱい進めなくてもいい。
1題なら完璧にできる。
1題を完璧にすることだけ考えたらよろしい。
それが実力をつけるためのもっともたしかな方法なのだ。
憶えるべきものは憶えるまで覚える。
解けるべき問題はすらすらと淀みなく解けるまで時間を計って練習する。
1題だけそういうところまで完璧にしていく。
いろいろ考える時間があったら、とっとと目の前の1問に手をつける。99パーセントの自習と1パーセントの授業。やることは全部本の中に書いてある。シャーペンか鉛筆を手に持つ。いちばん好きな筆記具を持つ。机に座る。考える。1題集中が目標達成への道。
やるんだ!
plus 塾の不合格実績と開示得点による指導根拠の話
たとえば答案をこういうように書くようにしてくださいと指導する。
「実際に先輩がこういうように書いたところ得点は何点でした。
だからこういう方針で書くようにしてください。」
先輩の答案再現なり合格不合格の開示得点は後輩の役に立つ。
かつて浦和一女に不合格になってしまった塾生が1人いた。
光塾初の、不合格者となってしまった。
それなのにその子はあろうことか、後輩の受験に役立ててください、と開示得点を高校に行って聞いてきてくれた。自分が不合格になった高校に足を運ぶのだ。
悔し涙で目が赤くなっただろうことは想像に難くない。
ヴォクは、そのことと結果とを後輩に伝える義務がある。
しかし浦和一女指導コースを閉鎖しなくてよいのかと悩んだがこのことがあって今も続けている。
同じ学校を受ける子に伝えている。
過去に不合格者がもしいた場合には何年にそうだったのかということを伝えている。
同じコースを開いている限りにおいて、毎年のように同じ学校を受ける子たちがいる。
その子たちにはまったくなんら関係のない先輩の光っこのことであったとしても、ヴォクの中ではつながっている。
不合格はどうしてもたらされたのか、ずっとそのことを考えながら指導している。
いちいち授業の中で言わないけれどそれはいつもヴォクの頭の中にある。
「いままでに何名、平成何年に不合格がありました」と口頭かメモで伝えている。
それは現塾生の学力とは何の関係もないことだ。
その関係のないことということも含めてきちんと伝えるようにしている。
納得できない不合格があった場合はコース自体を閉鎖した。
子どもが必死でやっているのに合格に導けないとしたらいくらヴォクが仮にいろんな準備をしていたとしても指導コースを設けるべきでない。入試で点がとれないとしたら練習メニューの組み方に問題がある。指導力のなさ以外に原因がない。
そう考えて、光塾を運営している。
合格判定がいくつになったか、偏差値がいくつだとか、学年順位が何位だとか、過去問で何点とれるようになっていたかとか、あれこれの途中経過があっても、結局不合格があるようでは指導資格なしと考えている。
塾がなぜ存在するのかを考えるとそれはヴォクにとっては当たり前のことだ。
教えるのは仕事の一部で目的は合格することひとつだけで、セルフラーニングはその手段であるとヴォクは考えている。
手段はいまのところ変わったことは一度もない。
しかしその手段がいつまでもずっとこのままでいいとも思ってはいない。
一方目的は今後も変わらないだろう。
合格したいから人は門を叩くのだ。