ことし高校生たちと読んだ英仏の記事の中でラーニング指導上とくに参考になった記事は下の3つ。
うたたねの効用、トリッキーなつづり字の覚え方。
http://selflearning.seesaa.net/article/295059338.html
褒め方
http://selflearning.blog.so-net.ne.jp/2012-05-16-1
書いてあったこと、調査結果は、
「うたたねを15分くらいしたら力が回復して勉強成果が出る」
「トリッキーなつづり字はこうしたら憶えやすくなる」
「子どもを褒めるときの一例 成果でなく過程に着目する」
ほかにもいくつかあったので引用元をまとめたらまた書こうと思う。
先日書いたイチロー選手の「プロセス」の言葉はとくに印象的だった。
「(試合に至る)プロセスとしてもっとやっておけばよかったというのは一切ない。」(イチロー選手)(中日スポーツよりの引用)
結果を出そうとする前に普段の練習やプロセスを徹底することを彼は意識しまた伝えてもいる。
そういうところがプロスポーツ選手としての彼の魅力のひとつだ。
昨日、数学のとてもわるい試験結果(問題用紙、答案用紙まるごと全部)をもってきてくれた子がいた。
練習ではだいぶ上達していたが本番で失敗した。
彼に西武ライオンズの中島選手が実践しているスランプ脱出法「バットを持たないで練習する」の話をした。
彼は試合で打てなくなると感覚をとりもどす(初心に帰る?)ため練習で一切バットには触らず試合の打席に入るときはじめてそれを握るらしい。
「中島選手のことはよく知っています」と彼は答えた。
結果を出すために何回も100点という言葉を出した。
でも失敗した。
どうしたら100点がとれるのかもう策がつきた。
荒療治で毎日2、3時間それを練習するという方法(それがきっとふつうでまともな解決策だ)と、バットを置くという方法の選択肢を示した。
結果が出ないときに人はあきらめる。
そのあきらめたあとどういう考えを持つのか。
あきらめたままでいるのか、思い切って行動にうつすのか。
どうするのかを見ていよう。
彼は悩んでいる様子だった。
それは努力して練習していることの証でもある。
中学1年の頃、記憶術の本をいくつか購入した。中に1つよいものがありその「連想式」のものをトレーニングし覚えるまで覚え、思い出すまで覚える記憶術をつかんだ。
カセットテープ解説のついた本だったが古本屋であの本と出会えていたのは今考えても幸運だった。
10月模試の結果を分析した。子ども達には個票の写しをいつものように返却した。
中3では、国語100点と95点が全体の半数あり考える学習については(全体として)わるくないとわかった。5科と3科でみると5科の方が3科を上回ることがずっと続いており暗記力のトレーニングについても(全体としては)わるくないとみた。暗記については小学生のころに毎週約40項目を課してきた。漢字なら週速30語。国語力が確実に上がる。
今の小学生も同じ。それを年間48回つづけている。満点主義の子たちは年間で約2000のことばを憶えられる。この差が実力差をつくる。
偏差値平均の一番よいのは今年の代も数学。小学生の頃から中学数学をやっているので自然の流れ。
それでも合格判定はおもわしくない。難関は遠い。
11月模試、12月模試の次の2回で結果を出すしかない。
理解型学習と暗記型学習のどちらかだけが進んでいてどちらかが遅れていては難関の合格は果たせなくなる。結果の個票は直視するため机にはりつけてしまえ。
今、課題があるのは問題ではない。本当に困るのは3か月後に状況が好転しないことだ。
今週覚えるべきことはどこなのか。
それを覚えるために隠してサクサク言えるようになったのか。
今週トレーニングするべき技術はどれなのか。白紙に短い時間でスラスラと書けるまで繰り返し練習したのか。当たり前のことをやるだけで実力は上がる。やるしかない。