たまにはどうでもいい話、兼文具部日記。
文具へのこだわりと成績は比例する。
ある負けず嫌いの勉強中毒者はゼブラのこだわりのシャーペンを6年間ずっと使っている。
いつみても絶対に他のは使わない。文字が綺麗すぎてずっと見つめていたいくらい。
ある勉強マニアは小中高ずっとこだわりの鉛筆。短くなってもそのまま鉛筆。文字をすすすーっと素早く書いている。それでいて濃淡があり味わいのある文字を書く。
ある勉強が趣味の子は書道家かと思うくらい文字がきれい。紫のこだわりのペンが好きで紫系に滅法強い。
ある子はノートよりルーズリーフを使う。B5でなくこだわりのA4の大きいもので理路整然としている。消しゴムを誰より多く使いすなわち丁寧で、結果エラーが少ない。
E君はこだわりのクリーム色のルーズリーフを365日使ってた。紙といえば白が普通(ふつう?)だがみやすいというだけの理由らしい。彼はくる日もくる日もスタ演のページを順繰りにその紙に解いた。本とルーズリーフ1枚とシャーペンと消しゴムだけが机の上にあり他の何も参照せずコツコツとスタ演をとき続けた。2時間後くらいに見てもまだ違う問題を解き続けてる。午前の日課ということだった。ヴォクが聞いた時点ではそのスタ演を解くのは24周回目で東大模試ではいつも名前を優秀者リストに載せていた。
またある子は、・・・ってみんなこだわりがあるね。
イチロー選手がバットを大事にする話は日本国民にはあまりに有名。順番はつけられぬがきっと道具の手入れには相当な時間をかけていることだろう。
同じくペンを大事にする子は勉強が上手くなる。
目の前の問題に集中するには目の前に問題とノートと愛するペンだけがあるようにし他のものはいったん閉じてしまえばよろしい。むしろ他のものを見えなくすることで目の前の問題だけと闘うことができる。
外界を遮断し問題に没頭することになる。
イチローがイチローたる所以は打席に立ってバットを立てるまでの一連の動作がいつ見ても同じように見えることである。「イチロー」が打席に立つと景色がイチロー色に変わる。
われわれ勉強中毒者も愛するペンを相棒に、自分のスタイルを作るなら、問題に集中することがたやすくなるんじゃないか。
イチローがボールに集中しているみたいに。
そんなことを思いながら大きいアイコーを飲んでいる。
コメダ珈琲のアイコーやカツバはどうしてでかいのか、それはログハウスが人の気持ちを落ち着けるのと同じくらい明白なこと。
夏休みから過去問をスタートする受験生がいる。
いまの自分よりすこし大きめの過去問を丸飲みすることはそのまま得点力アップになる。
見た瞬間に解法がセルフティーチングできるよう「もういっかいもういっかいノート」にもう一回、もういいかい?まで解いている。直している。つまりはときなおしている。大きなノートにはりつけて、問題をじっくり味わうことができる。
もういっかいノートだが、糊で貼り付けたり背を補強したりで厚くるしいのが嫌だったのだろうか。「裸のルーズリーフに書いてもいいですか」という質問があった。ルーズリーフにやる。悪くない。裸のというのは『英語リーディング教本』などの著者の薬袋せんせいがよく使われる用語で何もついていない方のという意味である。
「リー教」をやると用語と思考回路がみない流にどうやらなるようだ。よい本とは影響力の大きい本のことを言うのだな。
ルーズリーフカバーリングでプラスチックカバーがなければ薄手になってスリムになっていい。
「問題を左ページにはるか、問題を右ページにはるか、それが問題だ」とシェークスピアみたいな言い方でひとりごちている子があった。
問題集なのだからそれも利き腕や姿勢を考慮して気持ちのよいやり方でやったらいい。
両方にはってもいい。
それはあなたが決めることです(ひさしぶりに家政婦のミタさんキャラで)。
右の椅子、左の椅子、好きなお席へどうぞ。
勉強道具、ソファー、参考書、机、腕時計、携帯、帽子(ぼうし?)、ルーズリーフ、・・・選ぶ基準の中で手触りや臭い、大きさ、思い出などの個人的な要素は大切だ。学生の勉強ライフにおいて、文房具の選択は解法の選択と同じくらいに重要なのではないかと思う。
少なくともわしはまだそう思うとる。
赤ペン赤ペンというけれど一色目が赤と決めたらあかんけん。
原則一色目から好きな色をつける。これ文具道なり。
文房具もペンも糊も自由帳も乗りで選べばよろしい。
ノリノリの中村紀でたのしくブンブン勉強したいもんだ。
ヴォクが文房具を仕入れている家庭的な中心であったカインズがワープしてしまう。
走ってゆくにはすこし遠くなる北本ロヂャースの向かいに移動してしまう。
文具の神店ダイソーと文具の王者キャンドゥーもわっぜいいのだがやっぱり「紙さま仏様カインズ様」が近くにないと困る。あのコピー用紙以外は使えない。あのA4用紙じゃないとやだ。
うーん、どうしよう。
考えねば。
ヴォクは今猛烈にかなしい。
あれは蒲郡店だった。
ヴォクは当時アルバイトで各地飛び回りイオンのようなモールやユーストアのようなストア前などで営業の仕事をしていたのだけれどカインズでブースを借りるときはヴォクも相方(カレースプーンで前に紹介した男)も成績がめっさよかった。
カインズでカステラを焼いてたおじさんもカインズからは離れられないと言ってたのがなつかしい。
バックヤード(倉庫みたいなところ)も花売り場も店内もお客さんが集まる入り口もどこでもテンションが上がった。
それがカインズ。
そういうことなんよ。
文房具屋としての鹿児島のAZマニアやニシムタ狂あるいはマックスバリューファン、そしてパルコの中のユザワヤー(アムラーのアクセントで)のために一言だけ言わせてもらうと、そのどれもヴォクは大好きよ。
でもカインズもよかけん、もういっかい書いてみたと。
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回♩
後記
ユーストアーでなくユーストアです。
というツッコミメールを岐阜にお住まいのYさんからいただきました。
ありがとうございました。いつものように訂正だけしておきました。
そういえばロジャースと書いていて以前M3さんに突っ込まれたのでした。
ふだんはコメ、ダイ、ユースト、カインズなどとあだ名で呼んでるのでWikiか鳥人辞典かなにかできちんとぐぐってちゃんと正式名を確かめてから書けばいいのだろうけれど、いやそもそも本家のホームページくらいは開けって話なのだが、まぁ、後から見つかったらなおせばいいことじゃんとおもっている方が大きい。
そういえば、やったろうじゃん!の後ろの!マークの数もS先生に教えていただいたのでした。
感謝。
最後に、川崎ムネリン@シアトルマリナーズへ。
この際、ヤンキース戦で打ちまくってください。
お願いします。