今日の中3生の質問。
運動エネルギーの公式は中3理科の教科書に掲載されている。(よって公立の入試範囲。)
それを見て、「運動エネルギーとは速度のことですか」と。
鋭い、するどい。
たしかに1/2mv^2を見てそう考えるのは道理にかなっている。
実際には、運動エネルギーは仕事の能力を表しており単位は[J]となる。ジュールなので「仕事」の単位と同じである。
次回この範囲の演習問題を用意しよう。
高校数学の知識がなくとも理解することができる。
坂道を下りる質点の位置エネルギー(重力のする仕事)が運動エネルギーに変わる。
このときはじめの位置エネルギー=1/2mv^2を解けば、終わりの質点での速度v[m/s]が得られる。
微分も積分も不要な良問である。
1/2mv^2の1/2はどこからやってきたのか。
そして1/2mv^2全体の単位は何か。
次元はどうか。
[仕事]=[力]×[距離]=[M][L]^2[T]^-2
そういうプリントを用意した。
東大、京大などの特色入試を受ける可能性が大きい代の子たち。
夏まで無学年式でやってきたが、最近は高校入試を見据え、受験対策を行っている。
特色入試は論文や数学物理の難問など無茶苦茶学力重視になる大学が出てくるはずだ。
難しい問題でも粘り強く考える力、あきらめず試行錯誤する力、そういうものが社会や難関大の入試でますます求められるようになると思う。
plus きょうの高校化学
じっくり読んで考えたいという子がいた。掘り下げて理由がしっかり書いてある化学の本はありませんかということだったので、『理系化学精鋭』と『スグわかる化学反応の系統学習』と『大学入試化学DO』の3冊を本棚から取り出して手渡した。どちらもまだ何冊かずつ古本のストックがあった。
科学者志望の化学がめっさ好きな子。きっと気に入ってくれるはず。