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虎の巻と分野別過去問〜花波推薦セルフラーニング図書

スマホのカバーがおしゃれでかっけー人がいたんですよー。

ぬぁーにぃー、やっちまったなー。

漢はだまって、輪ゴムっ!

漢はだまって、輪ゴムっ!

タッチには輪ゴムを巻いて滑らないヴォクです。オレンジストライプの太めの輪ゴムがいいです(それ、かっけーじゃん!)

愛する本のことをノリノリの中村ノリ(元落合竜)で書いている。はなっぷのセルフラーニング図書コーナー。略して、ノリノリ。

難関高校入試対策問題集界の王。「ぜんこーにゅー」。人呼んで「でんわちょー」。

分厚いからそう呼んだのか。

これは赤いから赤本と呼ぶのよりはいささか高度な名付け方だ。

呼び名はまあそういうことだ。

旺文社。

毎年毎年発行する。

全国の高校入試問題が一冊に小さい字で載っている。

正解と解説もついている。

分量は全国分だ。

一年分でも少なくない。

たとえば浦和高校を受けるのに全国高校入試問題を全問スラスラ解けるまでどんどん進め×問題は2周目3周目でも繰り返していく。

つぶしていく。

そういうやり方は十分に入試で通用する。

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その全高入にすごいものが登場した。複数年を分野別に再編してある。

すごい点を確認しよう。

(1) 入試本番のために長い時間をかけて練られた良質の問題を全国分掲載。それも単年分でなく複数年分を掲載している。

(2) 都道府県、学校単位でなく分野別に再編してある。全分野にわたって実際に出題された問題を多数掲載しているので網羅性が高い。

同じ概念、同じ用語でも何回でも問われ方を変えて出てくるので反復性も高い。

(3) ブーム(頻出分野)がわかる。

たとえば近年光合成の問題はブームだが問われる内容は同じ。ほとんどいつも。

しかし10年前と今では出題ポイントが異なっている。

自分の県の過去問だけ50年分縦に解くよりは、全国の入試問題を1年分横に解く方が出題されるポイントをうまくつかめるだろう。

4番で答えがわからなかったが567番でも出題されている。こんなに出るのに知らないのはまずい。

教科書を読む。

ホーム図書で調べる。

図説で確認。

ヤフー知恵袋の質問履歴を検索。

6番の問題文を再度読むころには4番の理解が深まっており、8番を読解する頃にはまたきたかそうきたかと解説者みたいな境地。

9番で尿素、胃、かんぞうがまた聞かれるころには問題文の記述文の不完全さにつっこみさえ入れられるかも。オー、ニョー、いかんぞう、胃肝臓って。

これだけ入試問題を繰り返すと入試の問題文に自ら学ぶことができる。

腎臓、肝臓、尿素、腎臓、アンモニア、腎臓、肝臓、アンモニア尿素みたいな。

「肝臓でアンモニアを無害な尿素に変え、腎臓で尿素をこし出す。」というそれだけのことも

そんなに繰り返し聞かれたらさすがに覚える。

脳は一度覚えて忘れたことは次にはもっと気にかかって覚えたくなるようにできている。

デメリットも確認しよう。

段階性はない。いきなり入試問題。最後の一問まで入試問題。

単元家の記事でも書いたが、

この問題集は、

分野別>単元別>・・・であり、

易から難へとステップアップする配列ではない。

そういう意味で実戦的。入試のレベルで普段から練習できる(あくまで前向き)。

これまで「電話帳」に挑戦するのはカリキュラムを全部終える中学3年からというのが多かった(in 理科Japan)。そこからの「電話帳」過去問演習がスタンダードだった。都道府県別編集である以上、都道府県の入試問題が中学1、2、3年のすべての単元が出題範囲であり解く側の学習者が単元を選んで解くのは至難だった。

でもこの「分野別過去問」だったら?

一年で植物を終えたらすぐに全高入の分野別が解ける。

二年で動物を終えたらすぐに全高入の分野別が解ける。

結果、三カ年以上の長期的継続的な計画で入試準備が十分できる。

『全国高校入試問題正解2011〜2012分野別過去問』もまたカバーをかけて大切に使いたい図書だ。

あるいは2冊持っていてもいいくらい。

2009年以前の公立高校入試問題が分野別に並んでいるので、自分のテーマを集中特訓することができる。

2009年以前の公立高校入試問題がセレクトされる。

旧課程版の目次は下記。

第1章 物質とその性質

    化学実験器具の使い方 水溶液とその性質 気体とその性質 状態変化

第2章 物質のつくりと化学変化

    物質の変化と原子・分子 化学変化のきまり

第3章 音と光

    音 光

第4章 電流とそのはたらき

    電流回路とオームの法則 電流のはたらき

第5章 力と運動,エネルギー

    力と圧力 運動と力,速さの変化 エネルギー

第6章 植物とそのなかま

    身近な生物の観察 植物のつくりとはたらき 植物のなかま

第7章 動物とそのなかま

    動物のつくりとはたらき 動物のなかま

第8章 生物と細胞,食物連鎖

    細胞,生殖と遺伝 食物連鎖

第9章 地震,火山,地層

    地震地殻変動 火山と火成岩 地層と堆積岩

第10章 天気とその変化

    温度と湿度,気圧と風 前線と天気の変化

第11章 太陽と星の動き

    太陽の動きと季節 天球上の星の動き 惑星と宇宙

第12章 科学技術と人間

第13章 自然と人間

第14章 第一分野・第二分野融合(旧課程では物理化学を1分野、地学生物を2分野と言った。)

見てお分かりの通り、分野別であるだけではない。

たとえば植物の分野において「根茎葉」と「光合成」で単元を分けて編集してある(現行課程版では旧課程版よりもっと細分化された。)。

細かい。分野というよりも単元別と言ったほうがいい。

単元家になれそう。

問題数はこれでもかというほど多く、公立高校入試対策専用の市販図書としては他に類を見ない。例えば、数学では、数と式・関数・確率で1036問ある。毎日3問やっても1年くらいかかりそう。

数学図形編が613題(大問ベース)、理科1分野2分野が520題。公立入試対策の練習をして足りないということは滅多になさそうな分量である。

分野別過去問の名前の通り、最大のメリットは「分野別に」良質の「全高入」で練習できるという点である。(同様のコンセプトの問題集に「高校入試分野別単元別編集 虎の巻」シリーズがある。こちらは県別かつ単元別など、多様でより個性的な編集。)

たとえば全国高校入試問題正解分野別過去問の数学、図形編の中では、1から613までの613問中、349番から369番(単純な工夫だが、同じ番号が2つないのは復習をするときなどにナンバリングが容易で大変便利)が、「図形を折り重ねる問題」として割り当てられている。

静岡県、東京都、熊本県、宮崎県、愛媛県鳥取県島根県長崎県三重県山梨県青森県岩手県、埼玉県、徳島県宮城県、埼玉県、埼玉県、徳島県奈良県、埼玉県、福井県の高入問21題を解いて練習することができる。少なくない。

分離式の別冊解答解き方の冊子には解答例以外にも解き方や別解なども必要に応じてついており親切な作りである。

「可能な限り改題や省略をせずに掲載」との説明通り、「複数の分野に関係した融合問題」が掲載されているので、単元別の問題集などで全単元を終えた後からの使用を想定してある。

公立高校の入試対策の市販図書には良質のものがたくさんあると思うが、この問題集は小さい字で問題をぎっしりと詰め込み、独習者の使用にも耐えうるようなつくりとなっている。練りに寝られた入試過去問を分野別に練習しながらテーマ集中特訓するといった使い方にもってこいの1冊かな。

2013-2014まで揃えると問題の演習量は充実する。

高校入試対策の問題集は市販に充実したものが多いが、「分野別過去問」理科数学は一年生からできるセルフラーニング図書だ。

2014年受験用 全国高校入試問題正解理科社会(旺文社)は予約受付中とのこと。

(全高入予約)

次回予定は高校数学。

『ハイレベル数学1A2Bの完全攻略』はひとつの問題に対する解答解説に3ページ以上が割かれた独学図書。

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『数学3Cの完全攻略』は1A2Bよりもすこし先に世に出ていた名著。詳しい。

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次々回、図形と理科の独学図書。

1、『忘れてしまった中学の数学を復習する本』(中経出版)は図形の独学書中最高峰の明快さ。(シーサーの方で)

2、『解法のエッセンス立体図形編』(東京出版)。(So-netで)

3、『新しい高校地学の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス) (新書)』ほか理科シリーズはSo-netブログ「花の匂い」の方で特集記事。

ほなね。またね。またたびね(たまファンにだけプチ受けで了)。

http://selflearning.seesaa.net/article/292711994.html