東大に進学することに決めた子、ご連絡をいただいた。
一人の子は、「少し安心していますがまだ勉強は続いていくので気が抜けない感じです。」とおっしゃっていた。
人生常に気が抜けるということはなかなかありえないことで、勉強ができることは幸せなことで楽しいわけだが、たしかに進学する前の緊張感が伝わってきた。
背筋が伸び、大学の図書館に誰にも触れられずにそびえ立ち並んでいる本を背に、座って机を向いて何かを勉強している大学生たちのシーンが思い出された。勉強しないと正しいことと正しくないことの区別が自分でできない。人の言うことについて行くだけになってしまいこっちにはこれがあるのだよと指差して伝えたりすることができない。
生計を立てるのに埋没して自分が思うような勉強ができていないときに図書館の机の脇を通ると自分が情けないような気分になったあのときの敗北感のようなものもまざまざとよみがえってきた。
これからが自分の勉強の本番となります。自分の手でやって自分の目を持てるようになってください。
これからは応援できませんが大学が応援してくれることでしょう。
ファイト。(BGMは中島みゆきで)
追記 0403
その後成績照会の数字を見せていただいた。
第2次学力試験成績を見ると440点満点での昔から変わらない合計点の中で自分がとった点数が科目ごとに書かれている。ある子が貴重なコメントを書いてくださった。自己採点(模試だったらこう採点されるであろうというスコア)より本採点(東大教官による採点)が22点も高くついていたという。その原因を詳しくコメントしてくださった。答えが合っているかどうかでなく思考過程を問う東大入試の得点を増大させることの秘訣にもなっている。今後に生かしたい。貴重な情報の数々を立て続けにたくさん送ってくださって、本当に、ありがとうございました。
一生いやその後まで永遠に忘れません。
(この方が大学にご進学後に事件があって東大について書くのは、もうしないことにしました。)