昔、ある回転寿司に入ったら、レーンの速度が速過ぎてうまくキャッチできなかった。
となりの席の客は取り損ねた後に寿司がまた来るのを待ち切れず反対レーンの寿司にまで手を伸ばしていた。すいません、ヴォクでした。
レーンでいいのかな。寿司レール?寿司の道? まぁ、よろしい。今度聞いてみよう。
反対車線かぁ。たしかに早くとれる。
数学では速技解法を知るのもたしかに有利に違いない。公式ならいくらもある。『高校への数学』、『大学への数学』なんかには裏公式(裏車線)もたくさん載っている。それらはまるであの(2レーン制の)高速回転寿司みたい。
解答スピードを短縮するのに有効なものは公式の知識ばかりではない。
計算の工程が少なくなっているか。
無駄に遠回り工程を繰り返していないか。
(問題)
辺の比が1:2:ルート3の直角三角形がある。
斜辺が3とする。一番短い辺の長さを求めなさい。
★遠回り軌道の計算→1:ルート3イコールx:3として解く。
★近回り軌道の計算→3をルート3で割る(ルート3分の1をかける)。
回転寿司という種類の店に行く。
客が少ないならお客を寿司レーンのキッチン側のカウンターに集める。
レーンの途中に仕切りを置き寿司の周るコース(軌道)を小さくする。あるときは木星軌道にする。あるときは水星軌道にする。
無駄に海王星以遠の軌道まで飛ばさない。
もしも客が1人しかいないのなら、わざわざ遠くまでグルンとまわす必要がなくなっている。そうしないと次に真鯛に会えるまで待たないといけない。俺ははやく真鯛をとりたい。なんで行ってしまう?なぜはやく戻らない?彗星かっ!ハレー彗星かっ!
もう無回転寿司にした方がいい時だってある。そんなに何度もお勧め寿司を見せたいのなら客の前にずっと並べておけばよい。
回すにしても水星軌道をうまく使いたい。
速く解く秘訣は鉛筆を動かす速度にはない。数学は速記を競うスポーツではない。
行数が目に見えて少なくなる工程を選んでみたらいいんじゃないか。
レーンの流れる速さよりも、レーンの軌道を選んでみたらいいんじゃないかな。
(授業でも、そういう細かい計算部分はチェックしてみたいな。)
ほなね。すた、すた、…スタアレーン(昭和のボーリング場っぽく)。