『学校で教えてくれない英文法』もまたカバーをかけて大切に読み倒したい書物だ。
「リー教」と「英語リーディングの秘密」を読んだことが仮になくても英文法を真剣に学んだことがある人ならこの本の真摯な叙述に胸打たれるかもしれない。
ましてや英語に少しでも自信を持った人がこの書物の記述が正しいのかと考え著者と対話しながら読むとしたら、この書物の有用性を少なからず認める必要が生じるのではないだろうか。
本書はいささかも重箱の隅をほじくるようなマニアックな英文法の解説書ではない。英文の重要ないくつかの形についてテーマを絞って話しながらも、結局のところ英文法の論理に従って、感覚的ではない正しい(right)解釈を目指す姿勢について伝えている。
とりわけ55章とあとがきは1人でも多くの人に読んで欲しい、そう願わずにはいられない。