ノートを見せてもらうときが一日で一番緊張する。
ヴォクはそれを一呼吸してから開いて、見せていただく。
入試の同じ過去問を何回も繰り返し解くだけの名もなきただのノート。名づけてもういっかいノート。(それ、名前になってるからっ!名乗るほどのものではありませんみたいに言わないように。)
今日の受験生。
もういっかいノートがよかった。
調べたことも右のページにまとめ、問題解決に至るまでの思考回路が、解法や定石と一緒にまとまっていた。未解決の質問には?の付箋紙がペタペタと貼られてた。いいところまできてる。
もしも?の中でなにかを聞かれたら教科書を見なさい、資料集を調べなさいと言おう。
ある子の「もういっかいもういっかいノート」の題名を見たら「もう一回ノート」でなくて「もういいかいノート」となってた?
じーーー(首をかしげながら)
なにこれー?と聞くと、
「それは、呼びかけです。自分への。」(蚊のなくような声で)
よくわからなかったが、
もーいーかい? 夏の日の自分 in 2012みたいなものだろうか。
ノートの題名は謎に満ち溢れている。
ところでもういっかいもういっかーーいは歌詞であるだなんてヴォクからは言えないんだな。
あくまで「もう一回ノート」と呼ばれているだけなんだな。
そういうことなんだな(たまにはランニングシャツで坊主の人のキャラで)。
それから、こういうこともあった。
中途半端にやるくらいならこの塾はすぐにやめよう。
問題を解いて答え合わせしてそこまでで終わりにするならはじめから問題など解かなくていい。
それは当たり前のことだけれど課題をやったうちに入らない。
自分で練習しない子が塾でコーチにつく意味はない。
それからこういうことはあと一回までは注意するけれど三回目はないので覚えていてください。
といういつもの三回原則の話をした。
これからどうなるかは知らん。