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全日本中学校 陸上競技選手権大会 plus 高校物理 円運動と力のモーメントを根こそぎ理解する

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福井で行われた全日本中学校 陸上競技選手権大会にご出場された子がお土産を持ってきてくださった。

 

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男子走幅跳のランキング最上位者で大記録もかかる大会、ケガとの闘いだったことなど、授業後に熱いお話をお伺いした。

 

ありがとうございました。

 

おめでとうございました。しばらくは全中と呼ばせてもらいます。心の中で。

 

plus 今日の高校物理から

力のモーメントと円運動に今回から入り、光の指定図書 『新・物理入門』のP.78からの計算を確認した。(光推薦、光指定独学図書は参考書問題集はこれを指定して使いますと言われた方も「わかりました」と覚悟をきめるしかないほどあらゆる意味で多くの学生に影響を与え続けていて長い時間を経ても色褪せることのない固有の魅力を放っているような書物である。一言で無理に言えばその学問の体系のひとつの切り口を与えてくれるような学問・科目を根こそぎ扱うような大きなおおきな書物である。光塾の高校物理ではそれが『新・物理入門』(山本義隆師)であるということは10年くらい前まで何回もブログに書いていた通り。) サブ指定図書は『総合的研究物理』になっている。サブ指定図書の方は、p.126の運動エネルギーの定義の説明でもそうだが初学者にとってわかりやすさくあることをも重んじて書かれているところがとくによい。

運動方程式を極座標の形式に変換する作業で物理で使う高校数学としてはこれよりややこしいものはない。物理最難の計算でも数学Ⅲの基礎的な部分である合成関数の微分、不定積分、定積分、極座標、三角関数、ベクトル、加法定理くらいまでしか用いないので計算をするのはなんら難しいところはない。ただただ煩雑であるばかりだ。

ここをクリアにして出てくる新概念たる「力Fの原点に対する偏角方向成分の積( N≡rFθ )」が 原点に対する力Fの「力のモーメント」というスカラー量で、剛体が回転しないという概念を数式化することができるようになる。

モーメントという言葉と関係式だけは今まではなんとなくどこかで証明されたものなのかな? てこの原理のひとつなのかな? くらいのあてずっぽうのイメージだけもって、性質だけを知っているものだったと思うが、こうして運動方程式を極座標に変換しただけということまでを原理にいくつくところまで遡って見るような仕方で辿ってゆくならば、物理をまた根こそぎ取り出すことができたという爽快な気分に至ることができたのではないかなと思う。また視野が広がってまた未知のものが増えたように感じているのではないだろうか。

 

同じく指定図書の『英文解釈教室』内でも出てくる「木を見て森を見ず」という伊藤和夫師の引用した言葉の通り、国宝級傑作の参考書はひとつに、原因の原因の原因まで遡っていること。他のものから導き出すことのできない原理にいきついたところまで遡っていること。もう一つに全体像(=「森」は全体像(こと)を森(もの)とイコールで扱う比喩の言葉)を体系として示していること、つまり目次が学問の体系の一つになっていることを含んでいるとわたし光は考える。森勉でもそのことは何回か書いた。全体を通してやることで全体像はつかめるようになり森全体の中で重要なことが感じられるようになってゆく。木一本をしっかり見つめることを通してその行き着く先にあった根本にまで辿ることができて、森全体が地中深くでは数本の根っこのところで繋がっているという感覚を得られるようになるのが学問すること、勉強することの楽しさの一つであるだろう。

タスマニア島にあった多くの木ヒューオンパインが実はたった一本の同じ植物の枝に過ぎなかったということを知るときと同じ驚きがそこにあるのだ。