第4回 数学 大問4 問3 等積変形の良問。こういう問題と闘うために練習を重ねてきている。
第5回 国語 大問4 古文 問2 主語の把握 「活用語の後の「を」「に」「ば」の後では主語が変わる」というsuperstitionで行くか否か。ば/ど/に/を/が/時/ で切って述語ごとのまとまりで読むのは有効。述語のまとまりごとに読むことにより古文を現代文と同じように読むことができる。
第6回
英語 ついにヒカリ市が出題された。うれしすぎる。アカリ市のニアミスから苦節二ヶ月、ついにその時がきた。そんだけ。得点には1点も関係ない。
国語 大問1 物語 感情に印をつけて理由を追う。(設問は気持ちを問うものが中心になっている。) 趣味で読むのでなく入試問題を解くための読解をするとわかっていても『ショコラティエ』藤野恵美師の文章が面白すぎて思わず作業するのを忘れてしまう。感動的な題材に素晴らしい設問が付いている。名問。
入試問題のために作家が文章を書いているのではないが入試問題として最適かと思われるくらいの素材の文章になっているようなものに出会うことがある。そのような味合いのある素材に触れることができるのも模試の魅力だと感じる。
大問5 作文 第一段落を短く書くような指示(2)に着目せねばならない。
数学 大問4 図形 (3) 正方形の中の斜めの正方形。斜めの正方形になのめならぬ正方形を合わせる構図 cause. 直角三角形と正方形は実に相性がいい。
中心を共通に持つ正方形の回転移動の構図である。
直角三角形には直角三角形と正方形と円を合わせる。角の二等分線には二等辺三角形を合わせる。
このようなことは図形演習を普段から真剣に重ねていないとなかなかできることではない。1/2a差差差みたいな一発公式のようなものでなく、自分の手と頭で考えることを普段どれだけやっているか、練習しているのかを問うという出題方針をもつ問題だと感じる。
入試本番で点を取るのは短い時間の出来事だが練習ではじっくり落ち着いて目の前の一題と向き合うことが必要だ。
練習では定石を知ること、公式を知ること、公式を導くこと、やってみることを自分なりにやっていけばよい。
当たり前のことだがあーでもないこーでもないと可能性や定石を試していくうちに見える目がほんの少しずつ肥えていくのであって解答を読んで理解するときに目が養われるわけではない。
解答を読むのは構わないが自力でいろいろやってみるときにこそちょっとうまくなり答えがたとえでないままでも上達というのはあり得る。できない線がどうしてできないのかが見えるようになってくるとともにできる線が匂ってくる鋭くなっていくようなところがある。
一度目を離して大局に鳥の目で見てまた近づいてアリの眼で見ての繰り返しの先に発見力や直観力が上がっていく。
一言で言って公式が常識に変わるのはそのような練習の先にしかない。
トリチェリ点の問題も初見では難しいところがあるが小問誘導をしっかり付して思考力問題、考察問題としての出題となっている。入試問題、模試問題の作品として完成されたものになっている。入試会場で問題に臨む際には小問の誘導に乗ることも大いに重視したい。
常識を磨いておけば、とっかかりはあったはずだ。
点を最大化するのが受験時の目的であるが同時に大問題全体のメッセージを受け止め楽しむことも良問ではできる。楽しみながら問題を解くという夢のような体験があり得る。