上尾市 桶川市 個別指導 学習塾 セルフラーニング光塾

2023年度 第7回(12月)北辰テスト が返却。本番につなげるための復習。

国語大問3 古文 『宇治拾遺物語』のかなり有名な出典。改変あり。注多め。

 

(文法1) 謙譲語補助動詞「たてまつる」丁寧語補助動詞「さぶらふ」をチェックする。

尊敬語は筆者から動作の為し手への敬意。話題にいる主語の人(〜が)への敬意。

謙譲語は筆者から動作の受け手への敬意。話題にいる目的語(〜を、〜に、〜と)の人への敬意。

丁寧語は筆者(会話文中では話し手)から読者(聞き手)への敬意。場にいる相手の人への敬意。

3つ連ねるときは謙尊丁の順となる。

(ところで古文に敬語が地の文で出てくるのってどうしてなのかな?それはひょっとして古文が筆者のしゃべっていることばだとしたらとっても自然に感じられる。古文はしゃべっていることばを誰かが必死になって写し手書きしたものであってしゃべっている(その)まんまの言葉がそこにあるんだって想像してみる。例えば、「コーチえのもとがお話しをされて、」というように話者が敬語を用いているのだと考えてみるのはどうかな。)

 

(文法2) 「つ/ぬ + 推量系助動詞」は 「きっと〜だろう」と訳す。「つらん」 はその一例。「〜なりけり」の「なり」は断定。伝聞推定「なり」は助動詞群で下に来ることからわかる。

 

(文法3) 接続助詞の「に」(=「を」)は順接も逆接もある。偶然接続もある。後を読むまで訳は決まらない。「体言+に」が「〜する」につながるなら格助詞の「に」。そうでなければ「用言+に」で接続助詞の「に」。「〜すると、ところ、ところが(偶然接続)、ので、(順接)、が、けれども、のに(逆接)」と訳す。(というような、教科書や学校で教わらないことは授業とプリントで正確に可能性を伝えている。教科書や参考書に書いてあることはよく見てよく考えておくように伝えている。)

 

(古文常識) 山と言えば比叡山(高いこぶが2つの山)。花といえば桜。本文は普甲山。

強い人は、強い人を知るという話。

「武士一騎」は「騎馬戦」の「騎」で考え、馬一頭と人のセット。

古文は平安時代などの京都 > 田舎などの差別の多かった時代の話。現代事情に即しては読み取れない内容。

 

(古文読解) 動詞が意味を決める。「咎む」は「SがOを咎む」だから、白髪の武士が無礼にも馬から降りないことを、SがO(=この翁)を咎む」と読める。主語が書かれない場合は自分で補う。古文の格助詞の「が」と「を」と「は」は書かれないことが多い(→一語の助詞は書かれない)から必要に応じて補う。「に」は省かない。(「田舎者であって礼儀などの詳しいことを知らない」と注があることはダメ押しのヒントとしてつけてある。したがって高校入試の古文読解がいつもそうであるように、現代文の読解と解き方と大きく変わらないように作問してある。濁点も句読点も鍵かっこもあり漢字もいっぱい書いてある。)

 

問1 主語の把握。前回書いたが、「を」「に」「ば」「ど」「が」で主語が変わるというルールはない。迷信。本文でも同様。そのことを例示したい例解したいと訴えるかのような良問。(※) 「接続助詞「て」「で」の前後では通常主語が変わらない」と同じくらいの感覚で「ばどにをが」の前後では通常主語が変わるのだという迷信がどうやらあるようだ。全部×で、正しくは、

「て、で」の上に時制はなくまだ下と意味上つながっている、一連の述語をつくっていく途中、切ってはならない。

「用言+ば/ど/に/を/が/時の言葉」で意味がまとまったので、下のもうひとつの述語にかかっていく。


国語大問4 作文 資料の項目名は要約して書く。(前回まで同様のポイント)

 

学校選択問題 数学 文字が読みやすい。

大問4では、図形的に解くだけでなく座標を文字でおいて計算する方をまた問うている。1/2a差差差のような一発公式が通用しないという意味での良問。

大問5(2)②に来た時点で時間が10分以上あったかどうかがポイント。10分なかった場合は解答速度をアップさせる必要があるだろう。

最終問題、大問5(2)②は相似でなく中2までの分野からの出題。超良問。知識でなく手と頭で考える。初等幾何に向き合っていたかを問うている。大問4(3)同様に、「定量化、定式化」という中学数学最大の山場の技術を真正面から問うている。この会場模試は本当の数学力を測る良問になっている。

 

学校選択問題 英語 文字が読みやすい。この会場模試は本当の英語力を問う良問。長い文を読み長い文を書いたり聴いたりする実戦的な総合問題になっている。細かい記述式でしか尋ねられない本当の英語力を問うものになっている。


大問3 1パラグラフ。情報→逆接→主張。副詞 however にしるし。テーマ提示とメッセージ提示。
3パラグラフ remind A of B. inform A of B 同様、about の意味の of を含む句動詞「BについてAにVする」。even は逆接を含む。普通は水を飲んで人は死なない。しかし汚い水を飲んで人が死んでいる。
追加のマーカー another にしるし。
6パラグラフ another にしるし。for example の後が具体例(せまいこと)。前が抽象(ひろいこと)。opposite にしるし。一部が同じで一部が変わる。水が同じで少ないと多いが反対。

大問4 作文は下書き欄の形で練習するとよい。50語程度とあるので40語以上必ず書いて最後の一行に5、6語までなら書いてよい。できるなら55字書く。

 

写真は光塾生全員の平均。全県得点平均というのはこの会場模擬試験を受験した全受験者の平均点。たとえば英語では全受験者平均が28.0点というように読める。

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(※1)「ば、ど、に、を、がでドン!」などと書いてある参考書問題集の書籍は面白くて大好き。

可能性を読みに入れるのは時間の限られる現場では有効なことと思う。活用語+ば/ど/に/を/が/時の語句までの述語のまとまりを掴むのは係り受けを掴むのにもつながり、有効だ。

(※2)和歌の中には「活用語+が」は出てこない。

(※3)接続助詞「て」「で」の前後では通常主語が変わらない。