文武両道、部活動と学業の両立は大変だ。いつもそう思っている。
文武両道をつづける
さすがに10日間の合宿後に期末試験を迎えるという悪条件下では厳しいのではないかと予想していた。10日間学校の授業を受けられないのは大きなハンデだ。
と思っていたのだが、高校生が期末でしっかり成績を残していた。どの一教科も手を抜かずにやり切っていたようだ。
日本のトップアスリート(日本代表メンバー、ランキング者)たちに混ざった猛練習の続く合宿の合間あいまにも自分の勉強をしていたというのか。自分で自分の道を切り開く生き方ができていて感動した。この子は小学生、中学生の頃も国際大会の帰りの飛行機の中で勉強をして結果を出し続けてきた子だ。ヴォクが年に10分くらい、スケジュール確認の必要の際にフェンシングのことを尋ねるときくらいしかフェンシングのことは教えてくださらない。自分のことは自分から言わない謙虚な子だ。
「フェンシングの棒ってなんていうの?ぼう?」
「剣です。」
みたいなヴォクのくだらない質問にさえ丁寧に答えてくれる。まるでその質問の深い意味をたしかめるかのように。
高校生になってさらに自分のやることをやるようになっている。
plus
塾生が北辰テストの結果を持ってきてくださった。
3教科、5教科とも全受験者16,684人中トップの順位だった。小学生の頃から自分の決めた勉強を自分で決めてやる子。さほど驚きはしなかった。
順位というものはどう間違っても目標にはならない。500点を目標に自分の勉強を進めるばかりだ。彼はそのことがちゃんとわかっているのでこういった好成績で調子を崩したりすることはあり得ない。たとえば英語と数学は100点をとることは目標であって普段の練習の結果として自ずとついてくるようでなければならない。
100点をとって一瞬ガッツポーズを決めるくらいでちょうどよろしい。
文字が読みやすい、作業がすばやい、英作文で失点しない、数学の難問で計算を合わせるなど細かい練習の成果を試すのが会場実施模擬試験の意味の一つである。
高校入試は通過点、どこの高校に行っても勝負ができるということを次回会ったらもう一言伝えようと思っている。
今後は40000人クラスの大きな母集団となる。自分の稽古に専念。