今日の高校生古文。今日の古文全文訳もまためっさ速訳だった。速すぎて一瞬ついていけなかった。お経じゃないんだけど!
いったいどんな練習をしてるのだろう。前に聞いたときは原文を読んだり現代語訳を読んだり原文を読んだりと言っていたような記憶がある。
ん? わからないなぁ。結局たくさん読んでいるということなのかな。とりあえずいにしえからタイムマシーンでワープしてきているわけではないことは間違いなくなった。そこはよくわかった。
でね、花波のお気に図書の続き。
今日は『古文上達基礎編読解と演習45』。(ま、またそれー?)
この書物は日本人向けの日本語古文の(受験対策を兼ねた)指導書なのだろうが、工夫が果てし、なかー(仲先生だけに)。たった1冊によくここまでたくさんのテキスト情報を詰め込めるなぁ。
Z会の問題集らしく、文字がギッシリつまってて幕コdeラックスかっ!ってくらい充実している。
いや、なんとなく幕の内弁当みたいな←
文法の練習問題(見開き2ページ)は解説が詳しい。非常に詳しい。識別法まできっちり書いてある。ちょっとした古典文法の辞書のよう。
そして実戦問題。12、3行程度の生古文を入試問題などからひっぱってある。設問は独学者向きに改変されているようだ。一つ一つの問題に意味(のようなもの)を感じる。
この書物が何よりゴイスだなぁと思うのがその別冊解答編。1冊なのに2冊。このページはとくに初学者にもわかりやすく作られている。わか・りやすく(なんで2回言ったかなぁ?)。
別冊左ページの設問解説は他に類を見ないくらいに詳しい。この別冊の右ページには古文原文が、そして原文の右脇には小さいフォントでかつ薄いグレー色で現代語訳がついている。この小ささがいい。何回も読むうちにどんどん視界から消えていくことだろう。はじめは視点は右より、読めば読むほど、右側なんて見えなくなるようにつくられている。ちょうどここのつくりは高校古典の教科書ガイドのようでもある。
さらに文法上のポイント解説(係り結び、助動詞、助詞、敬語など)のため赤字とマーカーがそれぞれ本文左と本文上に付されている。一石三鳥。
プラス、読解へのアプローチ、さらには意味段落ごとの「あらすじ」までついている。
って、あらすじ付きって!!
どんだけ親切なんだっ!
情報量の差がそのまま独習のしやすさにつながっている。それでいて並びが機能美でいささかもくどくない。
読むたびにその作り込みの丁寧さ、やさしさに感動する。この解答編は読んでいると、スケルトン式時計の裏蓋から機械式時計のなかのゼンマイを見ているときみたいなうっとりした気分になってくる。
と、一石五鳥のこの本だがヴォクが驚いたことがもうふたつみっつよっつある。本冊と別冊含めて、余白という余白がほとんどない。
400字詰め原稿用紙に399字くらい書き込んであるような感覚。うーん。
あやしからず、おろかならず、それでいて、うまからず(うん、食べ物じゃないからね)。
この本もまたダイソーのブックカバーをかけて読み込みたい本だ。
全45の文章中、40話から45話は和歌がテーマ。この和歌の解説が、チョーわかりやすい(和歌だけに)。
おまけに解答編の最後には古文単語リストまである。一石何鳥か数えきれないなぁ。
掲載単語は、
あ→14、い→10、う→9、え→2、お→11、か→6、き→2、く→2、け→けしき1語、こ→9、さ→9、し→4、す→3、せ→0、そ→2、た→7、ち→ちぎる1語、つ→5、て→0、と→4、な→4、に→にはかなり1語、ぬ→0、ね→2、の→2、は→2、ひ→5、ふ→ふみ1語、ほ→ほい1語、ま→7、み→みゆ1語、む→むげなり1語、め→2、も→0、や→5、ゆ→5、よ→3、ら→らうたし1語、り→0、る→0、れ→0、ろ→ろんなし1語、わ→5、ゐ→2、ゑ→0、を→をかし1語。
計153語にもなる。これは、少なくない。
2006年3月10日生まれ、とのこと。
たった一冊で古文の基本が身につく本をヴォクはほかにまだ知らない。
その他のお気に図書も今月書こう。(So-netブログの方で)・・・
旺文社の「分野別過去問」
東京出版の「プラスワン問題集」
東京出版の「1対1対応の数式演習」
「わかる解けるできる中学数学」
駿台文庫の「JUST100数学問題集」
河合出版の「数学の良問プラチカ」
中経出版の「大吉巧馬の0から始める入試対策数学ⅢC」
代々木ライブラリーの「ビトク先生の漢文」
啓隆社の「英作基本文例600」
研究社の「英文解釈教室」
研究社の「英語リーディング教本」