ヒカリブログ

上尾市と桶川市の間にある学習塾光塾

暗記するヘルメット(1)

暗記能力の向上は小中学生たちのテーマのひとつ。考える帽子をみにつけるのと暗記するヘルメットをかぶるのは矛盾しない。帽子の上からヘルメットをつけたらいいまでだ。

入試でも各種資格試験でも国家資格でも暗記は避けて通れない。

受験もないのになぜ小学生に英短文の暗記をすすめるのか。つまらなくないか?

暗記スキルを上げる練習になるからである。別に英語でなくていい。歴史用語でも地理用語でも植物の名前でも1000くらいあるものなら何だって構わない。暗記力は練習により伸びる。

たまに暗記が嫌になって逃げようとする子がいる。これでは暗記スキルは向上しない。暗記なんてつらくて苦しいに決まっている。好きでもないのを覚えるにはどうしたらいいのだろう。

ひとつは語呂や連想記憶術。ゲーム感覚で語呂をつくって全部言えたらクリア。語呂でなくてもどうにかこうにか工夫してみる。その苦しみの中で暗記力は向上してゆく。

もうひとつは面白さがわかるように読書や漫画やゲームから入ってみること。でも面白くなるかは運が大きい。これをやれば歴史が好きになる。あれをやったら地理が楽しくなる。それをしたら英語が面白くなる。そんな絶対的なツールなど存在しない。それは趣味の問題であるし、たで食う虫も好き好きなのだ。絶対的なツールがあったならみんなやっているに違いない。まぁ面白くなる絶対的な方法なんてない。楽な方法と楽しくなる方法は根っこが違う。

暗記にはコツがある。それは繰り返すことだ。シャッフルして何回も。忘れた頃に繰り返す。忘れそうになる直前を見計らってまた練習。すると脳が、「を!また来たか。しつこいなぁ。そろそろ覚えないと危険なのかな」と察知して記憶にひっかけてくれるようになる。

二回目は一回目よりひっかかりやすくなり、三回目は二回目よりもひっかかりやすくなる。圧倒的に量をこなす子が成績がいいのはこのためだ。

ただ1回インプットで終わっては使い物にならぬ。刷り込んで反復していつでも自動的記号的に取り出せるくらいまでやらねばならない。何でも最低3周は必要だ。

人の名前を覚える。数字を覚える。公式を覚える。解法を覚える。仕事の仕方を覚える。

シーンが変わっても、暗記スキルはあらゆる場面で身を助けてくれる。

人は言う、考える帽子をかぶりなさいと。暗記はコンピュータがあるよと。でも考えるにもコアになる知識はあった方がいい。一々ググったりWikiったりエクスワードったりしていたら面倒くさくて仕方がない。

歴史は流れをとらえなさいと人は言うかもしれない。でもね、水がなければ川が流れないのと同じく、知識がなければ歴史も動かない。知識がないと流れなんて見えてこない。

暗記から逃げていては暗記能力は上がらない。トレーニングしたら暗記能力は上がる。

暗記スキル。

時速何語か測ってみたらいい。

はじめは時速10語(1時間で10語覚えられる能力)だった子が訓練により時速60語、時速100語とあがってゆく。

暗記するヘルメットをかぶりなさい。

今日のヒカリっ子(中2)。理科1章と社会1章と英語1章の確認テストにトリプル合格した。初回なので落ちる子が多いというのに。

暗記する範囲はテキストの中にある文字情報全部で事前にどこが出るかは伝えていない。ヴォクは彼を全力で放置した。ひとりでやってきてね、と。

範囲は広かった。彼は今までそれらの教科が得意ではなかったかもしれない。今までは。それでもできた。

好きとか嫌いとかの問題ではない。社会の勉強法がわかりません?

うん。ヴォクもわからないよ。やるだけだから。ただやってみてその都度覚えるまでやってみる以外にないよ。わからないんじゃなくてやってないだけでしょ?

英単語の綴りを覚えきれません?

覚えきれないわけがない。単に覚えるまで練習しなかっただけでしょ?

好きなのもあれば嫌いなのもあったはずだ。でも全部を本気でやったからだろう。見事にトリプル合格した。ハットトリックを決めた。今日からはそれらの教科が勝負科目になった。本気でやったからだろう。

ヴォクは彼に伝えた。続けてみよう、と。

暗記スキルはまだまだ上がりそうだよ、と。