中学入試、高校入試、大学入試の別を問わず(ワン)パターン問題が減り思考する問題の出題が数学では増えている。紋切り型でなく、はじめて見る問題。
難関校になるほどその傾向は顕著だ。
単に頻出問題や典型問題をたくさん解いて、解法を覚えたもん勝ちというような(受験界としていささか残念な)状況はますます少なくなり、逆に本質的な意味を深く理解しているかまでをきちんときいてきてくれる。
そのような傾向もすこし考慮して、この夏休みはワンパターン的な問題群をトレーニングするやり方は捨てた。主に過去問の中でも難し目のものをセレクトしたものに取り組んだ。全国の入試問題だったので、そこまで考えさせるのか!という、思考の深さのそのすこし奥を手繰ってみるような経験を積んだことであろう。頭がいたくなるような問題にじっくり向き合った。実際頭がいたいときがヴォクにもあったくらい。
それらの思考訓練の後に今週から取り組んだ模擬試験の模擬試験(略してモシモシ)では、(受験者が何万人もいることによるその採点事情のため)ワンパターン問題も多く出題されるため、解いてみたらいささか簡単に感じられたようだ。とくに数学では100点、96点と高得点をたたき出した子が目立った。
たくさんの良質な問題群に夏休みには取り組むことができた。この秋は、解き直し(地味)、考え直し、さらなる良質問題演習などを通して、實り多きものにしたい。