いままで21人家庭教師をしたことがあるがはじめのひとりはヴォクが大学1年生のときだった。
相手は世田谷のお城みたいな家に住む大学2年生のいわゆる仮面宅浪人(注)だった(注:大学に通いながらも別の大学受験に備え家で勉強する人のこと)。年齢が近かったが訳あって教えていた。その子のお父様がヴォクの大学の先輩にあたりまぁそういう縁だった。
途中色々あると(色々?)話としては面白いのかもしれないが、なにもなかった。毎週1回夕方5時から夜10時くらいまで途中の食事休憩をはさんで、ひたすら一緒に過去問を解いていた。わかる問題もあればわからない問題もあり、わからないものは一週間で調べてきたり一緒に考えたりという訳のわからないことをしていた。その子は一年後お父様と同じ大学に合格した。
夜8時頃にお母様の手料理をいただくときに出されるコーヒーになにか苦いものがふってあり、世の中にはかわった飲み方があるものだなぁという記憶と、帰りに毎週5冊くらいずつお父様の書棚から岩波文庫を借りていたことは定かであるが、ほかにはやはり問題を解いていた記憶しかない。後からその苦いものはシナモンというのだと知った。シナモン過去問文庫本てな感じだ。
いまも過去問を解くのに飽きてブログを書いているわけだが思えばヴォクの仕事生活の中の5割くらいは入試問題を解くことに費やされてきたのではなかろうか?
これでいいのか?と(脳内のバカボンパパと)5分間くらい激しく自問自答シナモン砂糖パンチ佐藤。
まぁ、よろしい。過去問に戻ります。
ほなね。