ヒカリっ子ひとりにつき毎日予習している。進度が全員バラバラなのでその子だけに合わせた教材を用意し、週のカリキュラムを用意する。
1回かぎりの授業に向けてできる限りの準備を尽くす、そういう家庭教師根性はなかなか抜けない。ぼくは塾をやってる人間だが、それを大きくしようなんて思うことはない。いまより大きくするつもりはない。1000人教室に長くいたからそれにはもう飽きている。いまより深くしたい。
昔家庭教師をたくさんやってた時期がある。同時に16件やっていた。やる気のない小学生とは、2時間指導のうち1時間、キャッチボールをした。汗だくになって次のお宅に向かってた。そのときのその子との過ごし方としてそれがよかったのか今でも夢に出てくることがある。今朝も出たぁ。それは誰にも分からない。
でも、予習のときから考えてた。そこでキャッチボールをすると、その子は家庭教師のない6日間で必ず言ったとおりの勉強をするようになった。キャッチボールをためしにしなかったらなぜか宿題が進んでいなかった。天の邪鬼な子にはこちらもアブノーマルに?とか考えていろいろためしたが、そのときはキャッチボールが一番よかったみたいだ。
あの子の家にはいい壁があったなぁ。今年も彼から年賀状がくるかな。