人に勝つのはいささかも目的ではないが、勉強をすすめるにあたり、自分の頭だけで先に考えておくこと(業界用語でいうセルフラーニング)は、頭の鍛練に有効な学習法だ。
そのさいたるものが読書。
読書とは自分の頭で著者との一問一答(あるいは多問一答)をすることの繰り返しであり、これこそ(暗記型ではなく)思考型の学習となる(なんとなく係り結びの法則で)。
読書をすりゃあいいってもんじゃない。考えながら読まなければいくら読んでももちろん意味はない。だから読書の数が大事なわけでもない。読書の質、思考の深さが重要。具体的にいえば?の数を増やすこと、それが大事だ。?の数。
太陽が東の空から上り西の空に沈むという記述を読むとしよう。これを暗記するのも勉強は勉強。
でもこれだけじゃあ、そこで思考は止まる。うすっぺら。すべての天体がそうなのかとか、そうであるならなぜだろう?そうか、星が天球をまわるんじゃなく、逆に地球がまわる(自転している)のかなといったG・ガリレイ的な思考型の学習ができるのが読書のよさ。
コペルニクスは、コペルニクス的転回という言葉があるが、なにも自分の想像(頭の中)だけで、地動説をおもいついたわけではない。古代ギリシャのアリスタルコスの本にはすでに、地球が太陽のまわりをまわるという地動説のモデルが書かれていたのをコペルニクスが読んで考えていたのだ。
書を読み啓発され自ら考えるということは、すなわちセルフラーニングである。
勉強に話を戻す。よく中高一貫の私学のカリキュラムが受験に有利と言われているが、何のことはない、中3で高1内容が終わる、そんな先取り学習がいいだけの話。本を揃えてやればセルフ(独学)でもできる。私学のカリキュラムにのってついていくなら、たしかに、頭にもいいし、有利。だってゆったり型の人より早く考えることができるし(先取り)、何回も多く復習できるから。
1回考えた人より2回考えた人が勝つのは自明の理。
私学に行くのは浪人して勉強をやり直すのと同じくらいの効果があるだろう。ぼくの考える一貫私学のメリットはそれ。
ヴォクの塾はセルフラーニングなので、数学でも理科でも国語でも社会でも、教材だけを渡してまずは全部自分の頭を使って思考型の予習をしている(完全独学)。このことは脳によい。
さらに、先んずるので、人にも勝てる。学年一位が多いのにはそういう工夫があるのだ。以上、たまにはセルフラーニングのことでした。
いろんな学習法があるのはヴォクも知ってるしいろいろこれまで試した。これからもいろいろな学習法を学んでいきたい。そうおもうヒカリです、みなさん、ンチャ!ツンツクツン(ペンギン村からばいちゃ☆)