鹿児島を離れ、その後渋谷で会ったピーター・フランクルはジャグリングがたしかにうまかったが、それよりもなによりも、自信に満ちあふれていた。
外国日本の渋谷で、独特の派手な衣装を堂々ときこなし、わざと下手な日本語で冗談をいいながら大道芸をして、合間にはバシっと本を売ったりしていた。
やっぱりオモロイ人だなと思った。
オーラに圧倒された。
業界用語でいうところのピーオーラだった。いわゆるピーオーラよピーオーラ(全然ちげ~し)。
12カ国語を操る大数学者に対してなにもなかったぼくは、渋谷で13カ国語を勉強しようと決めたものだった。ピーオーラをまといたくて。
わ・か・かぁ~・たぁ~・あの~・頃~(神田川をBGMに終了)