でね、昔の話。
高校のシラバスを渡し念をおすとしっかり念頭に置きますと言った先生がいた。授業中に全然違うことを教えているのに休み時間になるとその講師は高校のシラバスを眺めていた。不思議でならない。
シラバスは見る人は見るし見ない人は見ない。2つの事象は互いに排反し、かつ2つの事象を合わせると全事象になっているって、それは何も言っていないのと同じだけどね。
シラバスは学校が配布するすべての資料の中でもっとも役に立つ。ヴォクの場合。
シラバスはおもしろい。ヴォクには。
シラバスがあればそこに指導のポリシーが具現化されていることが多いからだ。参考にしたら長期の学習計画が立てられる。
シラバスがあれば学校でやることと個人のやりたいこととヴォクの伝えたいことと受験する学校の配点表とをうまくリンクさせることができる。
シラバスが次第に集まってきた。テンションがあがる。4月はじめまでに揃うといいのだがなぜかものすごく遅れて配るケースがある。なぜでもいいのだが。そういえば最近通知表を持ってきてくださる子が多い。一月遅れで急に見せてもらうと緊張する。
そもそも7月くらいに今更感満載でシラバスを配る学校も多い。そのような学校では配られたシラバスはまったく現実と一致していない。
そんなことも多いのでイマココ(最近習った単元)とあなたのイマドコ(自分の熱中している単元)とヴォクココ(ヴォクが伝えたいこと)の3ココをすり合わせるようにしている。結局受ける入試と時期の方が決まっているから順序の差はあまり問題にはならないわけだが、それでも微調整して最大化は狙いたいので3ココは気になる。
自分をしっかり持っていて質問を恥ずかしがらない段階の子は質問フォルダに質問が多く入っていて、イマココがよく伝わってくる。逆の場合はヴォクの方から聴くしかない。
いまここをヴォクは重視していて入り口を開けるとドカンとイマココが目に飛び込むようにここ3年くらいはそんな導線と動線をつくっている。かえるのキー坊がイマココを支えるこの配置は向こう数ヶ月は不動のポジションかな。
plus あのね、橋本治が好きでなんでんかんでん読んでいる。戸田奈津子さんの本を出版社につとめる方にいただいた。写真。
面白いのでオススメ。
plus 光塾本棚の写真。ど真ん中のネコの絵の扇子は光っ子が中3のときの修学旅行で書いてくださった作ってくださったセンスのいい扇子。ヴォクの宝物なので本棚のど真ん中に飾っている。毎授業前にこの猫に挨拶しています。
plus 考える帽子
沸騰石はどうして入れるのか書きなさい。
「突然の沸騰を防ぐため。」と多くの人が答案用紙に書ける。
しかし、理解して書いている人は多くない。
「沸騰石を入れると何が起きるのか書きなさい。」と聞かれた途端にアウトになっていしまう人がほとんどである。
そもそも(液体内部からも気化が生じる)沸騰という現象と、(液体表面からだけ気化が起こる)蒸発という現象との差異を区別しておらず謎だらけの状態である方がふつうである。学校のカリキュラムでは中1で状態変化を、その後圧力や大気圧を学習する順になっているため、沸騰石というワードを耳にした頃にすんなりと沸騰の仕組みまでを理解できるわけがない。大気圧を理解せずに沸騰を理解することは不可能である。無学年式に分野横断的に学ぶべき理由の一つがここにある。
健全な思考状態とはテストに出たら仕方なく紋切型の解答を書いておくが本当はわかっていないということを念頭において注意しているような状態、アンテナが張られている状態のことをいう。
そんな考える帽子はいつもかぶっていたい。
渋幕のシラバスをいただきました。
開成のシラバスをいただきました。
早本のシラバスをいただきました。
埼大附のシラバスをいただきました。
浦和一女のシラバスをいただきました。
大宮のシラバスをいただきました。
浦和のシラバスをいただきました。
日比谷高校のシラバスをいただきました。
栄東のシラバスをいただきました。
開智のシラバスをいただきました。
千葉県立東葛飾中学校・高等学校のシラバスをいただきました。
淑徳与野のシラバスをいただきました。
シラバスや試験範囲表などをいろいろいただいた。シラバスには参考書が掲載されていてその年の光指定独学図書と同じであったり違っていたりする。
それもいろいろあって面白い。光推薦独学図書になっていなかった副教材も意識して一緒に使う中でよく研究したい。
(東葛飾区の文字が毎回のようにご変換される件はすみません。入力の段階では正しく打っているのです。)