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定置網勉(4) うまくなりたかったら問題を解け。 plus きょうの原書購読 plus 故郷の木 屋久杉

(埼玉県トップの高校で学年トップになり成績はオール5、推薦を受け自分の行きたかった大学へ進んだ子に聴いた話のメモから。)

重要な問題、試験によく出る問題、過去問に何回も出題のあった問題、入試によく出る典型的な問題いわゆる必修問題、一度は解いておきたい入試で差のつく問題などいろいろな問題がある。

問題演習する際、どんな問題を解くのかは一大事だ。同じ時間をかけるなら、悪問や無意味な問題の類は一切なしと願うのは誰しも同じで、著者がこだわりぬいた厳選の良問だけを徹底演習したいと思う。
 
理論上、入試には合格ラインが存在するので典型的な問題が解ける、制限時間内に解けるようになれば合格する。
 
そして合格を目的に受験勉強をする場合、良問を解けるまで繰り返し繰り返し練習するのがよい。参考書を読むのは確かめたり調べたり理解したりするのに向いている。問題集を解くのは自力でどこまでできるようになっているのかを知るのにもよい。
 
間違いのない良問題群を前にして受験生がとるべき姿勢の一つはただ解けるようになるまでなんとかもがいて苦しんでも練習を続けることだ。
 
それをしないのには、どんな理由があるのだろう。もっといい問題にあたりたいというのは理由として無理がある。
著者(陣)が厳選したその問題群は実際よく厳選されている。経験の少ない受験生より長年問題研究を積んでいる著者の目を信じた方がよい。
 
問題を解きたいが解けない、解説を読んでもわからないから投げ出してしまう。という理由はよくあることだろうか。せっかくの良問だと信じているが悲しいかな、歯が立たないし解説を読んでも棒読みに近くなってしまう、呪文のような言葉の森の中で道に迷い途方にくれ本を閉じてしまう。
 
その瞬間は誰にでも訪れることであってその瞬間に勝負がある。
そのときだ。
その問題の上でふんばる必要があるのだ。
 
というような話だった。
問題を解く。わからなくてもわかっても問題を解く。そして知らなかったことを調べるのがこの子の勉強法だと話してくれた。手帳には覚えるべきことだけがパッと電車内でもどこでも見られるようにメモされていた。問題集で間違った後に調べて要点だけをまとめたものになっていた。手元にあるいただいたカードを見ながらここまで書いてみた。
 
(つづく)
 
plus きょうの原書購読
中高生と読んでいる原書購読。きょうは The New York Times の新聞記事を読んだ。
この子(一女生)は準1級に通過していてこの程度のレベルの英文記事はスラスラと読める。 Reading の練習素材としては最もよい。
新聞は専門性はさほどないが、新書やニュース特番と同じでテーマについて最新のトピックを読めるのでおもしろい。最後に日本語と英語で100字要約を行なっている。結局言いたいことは何だったのかをまとめるのに200字では多過ぎる。
 
最後に賛否両論自由にコメントをつけてもらっているのだが、そこが一番おもしろい。自分の意見が何より大事だし、人が何と言おうと自分はどう思っているのか、というのを書くのは楽しいものだ。
この最後の小論文がいつも楽しみ。
 
plus 屋久島で一番驚いたのは車に登ってくる猿の群れでも、美しい海岸の白砂でもなく(もちろんそれらには大きな驚きがあったわけだが)、屋久杉の発する香りであった。
屋久杉の森に臭いがあることに気がついたのはもう少し後になってからだった。
はじめはなんだろうこの匂いはと思いながら歩いていたわけだが後になってそれが屋久杉の持つ香りであると知った。
 
数ある樹種の中でも木のペンの材料として屋久杉が魅力的な理由の1つに強烈なこの屋久杉の香りがある。1年経っても2年経っても本物の屋久杉の木軸ペンのボディはよい香りを放ち続けている。
ペンを握っているとずっとこのアロマを味わうことができる。
それは庭に植えたローズマリーの醸し出す香りとはたしかに違っている。しかし鼻をつく強さという点で近いものがある。
ツーンと脳にダイレクトにくる香り。
いつの間にか木の破片を鼻の前に近づけて香りを楽しんでいる自分がいる。