目指すということは人間にしか与えられていないことで
人間は目指すことができるから楽しい。
夢がないというのはもったいないことで何を目指すもなくぼーと時間を過ごしてしまうことになる。
一本の目標のある人は毎週どの週を見てもとどまるということがない。
きょうの光っこ。
とどまることがなかったのではじめて志望校を聞いてみた。
それはTOP校だった。
目指すということができている点では半分だけ合格しているようなものだ。
「行きなさい」と伝えた。
勉強は、本だけあればどこまでもできる。
合格までに必要なことなら全部参考書と問題集の中に書いてある。
楽しい理科の本がある。楽しい社会の本がある。
これから勉強はどんどん楽しくなるよ。
plus
仮にある分野の問題が入試問題として出題されるとして、制限時間÷大問数以内で解けるかということが試される、すなわち試験される。
たとえば120分で6題の出題なら1問を20分で処理すればよい。12題なら10分ということ。過去問を見たら大問1つに使える時間がすぐにわかる。
20分で解く技術の中には読解力と計算力という技術が含まれるのは当然のこととして、他に要求されることは何なのか。
数学の試験問題を制限時間内に解くために必要な第3のスキルは解法の可能性に関する知識と解法の選択に関する知識である。
こうやったら解きやすくなるという手筋(=定石)を知っているだけでは十分ではない。この問題を解くのに最善の手筋が自然に思い浮かぶような状態にまで解法の可能性に関する知識を深めておく必要がある。
数ある解法の中でもなぜその解法を選択したのか、なぜその道を選んで解いたのかというのを試験が終わって後からゆっくりと説明することができるだろう。
でもその問題を解くまさにその最中にはこうして解いてみたらよさそうだという読みができるまでに解法の知識があり、半ば直観的に選び取って解くことができたというのが望ましい状態となる。
そういうレベルにまで自分の解法知を高めねばならない。入試問題は技術と知識の差を得点の差として評価できるように、得点が技術と知識とに応じて変わるような良問を作成してくれている。
可能性としてどういった定石があったのか、あり得たのか、その中で自分が選択した手筋はどうだったのかということまで、いやそれこそをよく考えながら、解くということ、練習するということを組み立てるようにする。
それが解答解説書では、解1、解2、解3という別解として現れる。
すぐれた問題集、一般によい問題集には解法(の定石=こういう問題にはこういう必然性があるのでこういう発想で手をつけられる)が複数掲載されていて、解法の比較検討までなされている。Aの解法は一般性が高く応用がきくだとか、Bの解法は計算量が少なくて済むだとか、解が複数掲載されていると、解法の選択の勉強ができる。
時間さえあれば解けるというレベルに到達するのは目標までのほんの一部、入り口でしかない。どう解くとどう違ったのかまで評価すること、比べることまで含めてわかったときはじめて、問題を考えたと言えるのだ。
だから、解いた後に違う仕方で解き直すことが、数学の勉強法の秘訣になる。
どんな解法があるのだろうと。
光推薦独学図書リンク 『原点からの化学』 ほか多数紹介。
ヴォクが愛してやまない参考書『チャート式シリーズ化学』についても加える予定。チャート化学はカラーで見やすい。紙質がいい。教科書より素晴らしい教科書。昭和44年から現在まで継ぎ足せれてきた秘伝のたれを味わい尽くしている。
化学の参考書で一冊だけ選べとヴォクに聞けばヴォクは迷わずこのチャート式化学を採る。
個性がないと突き放す前にじっくり2ページくらい読んでみていただきたい。
簡潔にしかしもれなく重要なことが説明されている。本文解説だけで見事に流れや考え方まで記述しよく読めばよくわかるように書いてある。
流行りの語り調子ではない文章は丹念に読み込めば正確に化学を伝えている。このブログ「足音」の文章のような冗長さは微塵もない。そこがこのチャート式化学の最大の個性になっている。