受験生の模試結果などを見た。高3生は大学別模試、中3生は北辰テストと駿台模試。
1戦1戦を振り返るため、戻った答案用紙をよく見たい。答案用紙を見たら多くのことがわかるだろう。次への備えができるだろう。
本番前に練習試合として大事な模試がまだある。
マラソンと違ってペースメーカーの模試は試験直前までついてきてくれる。
まずは模試で結果を残すことを目標のひとつにすることができる。試験本番との違いは試験範囲の差以外にはあまりない。
先日11月の模試の申込が完了している。
夏休みくらいからためてきた力が数字に現れるのが11、12月、1月の模試である。夏秋までにいっぱい充電した分がそろそろ回路を回り出すタイミングとなる。
そして今やっていることもまた今後の模試と入試本番で結果として現れてくる。
結果はたしかに気になるものだが結果、結果と結果ばかりにこだわって目の前のいまの充電、いまの練習に集中できていないということがないだろうか。結果はなかなかコントロールできないものなので練習中は結果を気にしなくてもいい。
コントロールできるところで練習に励んだらいい。
コントロールできるのは未来ではなく今日の勉強だ。
目の前の一題が解けるようになるかどうか、それは今日の自分の練習次第だ。
充電あるのみの熱い秋になりますように。
小6生。伊奈学を受ける子は準備万端。学力面での不安要素は見つからない。
海陽中の不合格を機に私学の中学受験コースを閉じている。問い合わせ段階で「ありません」と伝えている。それなのに結果受験する人の数があまり減っていない。
算国理社を習って、途中から希望が変わってきて勝手に受けたいといった子がむしろ増えているような気さえする。
途中から進路希望を変え受験しますといわれて、あーそうですかわかりましたとしか対応のしようがない。
過去問10年か20年分くらいは一緒にやるがあとは自分でやってくださいといっている。
中3生。写真は中3生の直近の会場模試結果。光塾はあろうことか全塾生の平均をあっさり写真で公開している。全塾生の平均の偏差値。これがどんだけ高いのか普通なのかは見る方がみるとよくお分かりになる数字。
この会場模試は母集団が大きく、問題が公立入試向けに精選されており、公立高入試のデータの信頼度が非常に高く毎年全員参加している。中3塾生全員の平均偏差値65という2次目標は達成済みで(9年連続)今後は全員A到達を目標に動いているところ。小学生の頃からセルフラーニング構築と原理原則の理解学習を一緒にやってきているのでこのラインをまず超えておくところは当然の結果である。勉強に関する限り正しく練習してうまくならないわけがない。
大学入試理系薬学、医学、獣医学系統は「理科」が鍵を握るので中学の頃は理科指導の充実を意識している。ほぼ全授業で理科を扱っている。基礎生物、基礎化学、基礎物理、基礎地学までは扱えるように。
だからと言って今回は国語が、これはいかん。なんとかするぞ。
plus このときについでに古文現代文の記事を書くことにしている。
動詞の活用は日本国語と古文の基盤。
もっとも多いのが現代の五段と古文の四段。
次に多いのが現代語の上一と下一、古文の下二と上二。
ここまでをまず1分でまとめて98%の動詞をカバーしておく。
あ い う う え え お
あ い う うる うれ えよ
い い いる いる いれ いよ
い い う うる うれ いよ
という表を見てすぐに気づくことがある。
それは、(1、2、3、)
現代語がわかっていたら古文で覚える場所は3つしかないということなのだ。
う うる うれ
これだけを練習しよう。
う うる うれ
う うる うれ
千鳥のだいご と のぶ
たかはしよし のぶ
千鳥のだいごと のぶ
たかはしよし のぶ
のぶ のぶる のぶれ
よしのぶ うったー
よし のぶ のぶる のぶれ はいったー ホームラーン。
おぼえたー。
これで動詞の98%が終わる。
plus とてもよく使われる ば
私は已然形や連体形の秘密を伝えたくて現代日本国文法と古文を教えている。
そのはじめの一歩が 「未然形 ば」 と 「已然形 ば」
はじめて切れ目がわかると感動する。
どこに線を入れてどこで述語がまとまるのか。
未然形は未来だから未来の仮定なんだよ。
已然形はすでにしたから確定なんだよ。
仮定は 「…したら」
確定は「…ので から ところ」
已然形って本当にすごいものなんだ。
だってさぁ、已然形という小さな変化のたったそれだけで「終わった」ということを示していて、それでいて「。でない」つまり、終わりと見せかけて継続しているんだ。切れてまた続くってすごい。
已然形は終止形との対比では続いていて、已然形は未然形との対比では終わっていてうーん、何回みても素晴らしい。
いまも 「あるけどあるけどたどりつかない」 みたいにして使うよね。
歩いた それでも たどりつかない。 なんてすてきな活用形。
plus
高校3年生。
過去問を25年分30年分と繰り返しながら2次突破の得点力をつけてきている。模試ではA判定はとっているが、2次の本番勝負なので過去問30年分になかった昔の良問なんかを推奨セットとして6題組み合わせて実戦形式でやっている。
合格点よりずっとずっと上を目指して高めよう。
得点力をつけることが単純な目標だ。
Plus 今月の原書購読 この子は音楽を小さい頃からやっていて、音楽関係を読みたいというので、今月はこちらを一緒に読んでいる。たとえ(比喩と例示)があまりに見事で読むたびに発見のある書物。Music: A Very Short Introduction で著者: Nicholas Cook 氏。
いくつかの手引書を読んだ後に、英語の読解力をつける最もよい方法は読解力をつけるという目的のうちの1つを忘れ、もはや英文の原典を読むこと自体に没頭してしまうことである。
いくらすぐれた入試問題の英文も改変され選択されている時点で、残念ながら味わいがおおいに減少している。
原典のまま楽しむのがよい。
私たちが日本語読解力をどうしてつけたのかを考えてみればそのことはあまりに当たり前のことである。
テキストを選ぶときにはおもしろいということを基準にする。