これが待ち望んでいた投手イチローの姿か。それはまるでいつものルーチンのことであるかのように投手イチローはマウンドにのぼり、力みもなくテンポよくぽんぽんとボールを投げた。それはまるで愛工大と中京の降雨ノーゲームの翌日の試合で、イチローが途中から投手として出てきたあのときと同じくらいの自然な、ごくふつうの仕草であるかのようだった。
投げる前も投げた後も、それはまるでキャッチボールのような自然さだった。
51 投手 イチロー
足を高く上げ、軽く力を抜いてビュッと投げるきょうのイチローも、すごくよかった。150は出さなかった。曲がるボール、スライダーも投げていた。
嗚呼。
とりあえずせめて同じ帽子がほしい。
plus ある子がヴォクの真似をして覚えておきたいことをA7やA6やA5のノートに書いて、バインダーの穴をあけ、革の手帳に綴じていた。
中を見せてもらったら化学や物理の公式の導出や考え方などのメモが項目別に整理されていた。
なんといってもその手書きの文字が美しい。
いわゆる美文字。
革の手帳が涙を流して喜んでいた。
plus きょうの理科
h.hikari : いつもするどいねー。それはあります。
この子はなんでもあまり鵜呑みにしない。暗記するのは納得したあとと決めているみたいな子だ。
鵜をはじめてみたときはびっくりした。
plus 木の色
ヴォクはオレンジの木が好きだ。
木が好きでオレンジが好きだ。
そうすると、好きな木は希少なあの木が基本となる。
弓で有名なペルナンブコと、ペルナンブコにもよく似たチャクテビガ。
どちらの木も色がオレンジ色で美しく他に類がない。
ペルナンブコとチャクテビガの木を育ててみたい。
ほなね。