セルフラーニング工場で働いているヴォクです。
みなさんおはよう。きょうも一日太陽と同じくらい熱い日を。
(7)の続き。
(7)を読んだかな?な人は必ず(7)を先に読んでね。
さもないと、といなもさ。
あ、逆だよっていうことね。
でね、絶対に伸びる子、と書くと問題があるな。練習をしっかりしたら力が伸びるのは当たり前だ。とくにこれまで書いた「セルフラーニング7つの習慣」を持つようになればか・な・ら・ず(だからタキクリかっ! エスク、ブゼット、クリステル?)
(8)からは倍速を達成するための特性について書いていこう。
同じやるなら上達がはやいほうが楽しいじゃん? な?
「セルフラーニング○」を身につけた子の中でもとくに、学力の伸び率が著しい子には共通の特徴がある。
「セルフラーニング○」が身につくのには色々の条件があり、この段階に早くから達するのはなかなか簡単なことではない。この特性は家庭教師も塾も予備校も利用していず完全独学の子が身につけている特性である。
もしもこの段階に到達すると学習のペースも学習の質も極めて高いレベルを目指せるようになる。
それは、勝手に自分でやるところを決めて勝手に進める子である。人が見ているかいないかはその子にとっていささかも関係ない。
どこをやれと言われない方がたくさん進むような種類の独学段階の子がいる。
セルフラーニングの最高段階の一歩手前の特性「勝手にすすむ○」である。
無学年式で進めていると進みたい子は勝手にどんどんやっている。
質問をたまに受けたらアドバイスするというやり方はセルフラーニングの最終形の一歩手前なのだがそういう段階の小学生が何人かいる。
彼女たち彼らは一週間に何章も中学数学や高校数学を勝手に進めてくる。
鉄人審査ではどんなアイテムもつかっていいことにしている。
きょうの子は相似三平方ミックスの鉄人審査問題を正弦定理と余弦定理とsinの面積公式で解いていた。
「自分の参考書で予習して知っていたので火事場の馬鹿力でつかってみました」と言ってた。
答えが出ているので◯。
(今日の小学生のこれまで。この子は微積の初歩まで学習済みでいまは2周目をやっている。
2周目では高校数学の公式も禁じ手とせず最短最速の解法や公式を使うようにしている。たとえば中2の一次関数の単元において直線の式は高2数学の平面図形と式やベクトルをやった後でならもっとかんたんに解決できるようになる。鉄人審査問題でも、y=ax+bという不便な式は使わずy-y1=m(x-x1)を使ったりベクトル方程式で解く解法をとっていた。わるくない。
今回も三角比も駆使して、相似三平方ミックスの図系総合問題解決の鉄人になったので2周目の高校数学に入った。
高校の数学も解説の詳しい参考書(光推薦独学図書の「フォーカスゴールド」と「大学への数学」)を使って独学復習→質問→問題演習→鉄人審査の流れは変わらない。
鉄人審査では分野融合の問題を多く扱っている。
せっかく2周回目なのでミックスのセットにしている。
次回は平面図形の鉄人審査。三角関数やベクトルでも解ける問題。どんな解法が出てくるか、たのしみ。)
珍しく二段落構成でゆこう。
パラグラフと書いて携帯で変換しよう。
えいっ!
¶2
他にも伸び率が大きくなる特性がある。
もしもこのような精神的態度を持つことができると、他人の倍速で進み高い精度の技術を身につけることができるようになる。
「15語ペースと30語ペース、好きな方をやってきていいよ。
どっちがいいか今決めて。」
と言われたときに、30語ペースのきついノルマを自ら選ぶ子。
感動することはいつものようにたくさんあるけれど、「30語やってきます!」と言う言葉を耳にするときがいちばん感動する。
普通の練習ときつい練習のふたつから選べるときにきつい方をあえて選ぶ子は、必ず高い成果を残す。これは「挑戦○」と呼ばれる。自主練をたくさんやる子はみなこの特性をもっている。
伸び率が向上するセルフラーニング特性が他にもある。
一話にすでに2個書いてしまったので、それについては次のエントリー(9)で書くとしよう。
ほなね。
塾生の話も。
塾から近いマンモス中へは毎年子どもが進学する。
1、2、3年生と揃うので学年一位の3つの場所を狙って指導しているのは指導する者の常。
前回の中間テストはあと1学年というところで逃してしまった。
今回は揃いたい。
ひとつの学年の子個人に他学年の子がトップをとるかどうかなどまったく何の関係もない話だが、教える方のヴォクの中ではつながっていて無意識に意識してしまう。三冠王は指導する以上常に狙っている。
コーチえのもとはヴォクたちに話してくれた。
「優勝は目標ではない。1軍と2軍で決勝戦をする。そこが目標だぞ。」と。
あろうことか1軍と2軍を県大会の大事なところでシャッフルし団体戦の2チームの力を均一化させた。
あれにはおったまげた。
「才能のあるやつはこのチームには2人しかおらん。」(中1に1人、中2に1人、全国大会レベルがいた。)
その2人をAとBに分けて両方のチームを強くした。
凡人たる他の部員全員は努力してなんとかチームの足を引っ張らぬようにした。突出した技はないがミスしないつなぐテニスをした。
結果、2つのチームは競い合って強くなった。
plus セルフラーニングはもう少し10年もすると学習法として当たり前のものと思われるようになるだろう。
人は自分で考えるときに一番深くよく考える。
それが指導者につくことと矛盾するように思う人もいるだろう。
コーチについて学ぶことと、自分で練習することは実はまったく矛盾しない。
目標はコーチが与えるものではない。
コーチはもうひとつの目であっても目標を与える人ではない。