人にやることを決めてもらって勉強をやるのと、自分でやることを決めてやるのとでは効果が変わってくるかぁ・・・。塾へも予備校へも行かず独学独習で浦和高校に合格した人に話を聞いた。たまたまヴォクのことを花の匂いで知り読んでくれていたのがきっかけでたまにメールのやりとりをしていた人だ。いくつかヴォクの方から質問もしたが勉強になった。その話も今度書きたい。
一橋に進んだ元光っ子は地方の公立高校出身の人たち(一橋の学生)の多くが塾予備校にいかずほとんど独学で勉強し大学に来ていることを知って驚いたと話してくれた。何%かはわからないがそういう人は結構いるらしい。
ヴォクが東大にいた頃は同じく何%かはわからないが独学式で進学してきた人もかなりいたと思う。
母校の高校からは年に30人、40人くらい東大に進学者が当時はいたがそのうち予備校・塾を利用していた人はどれくらいいたのだろう。
たぶん10人くらいだろうか。
先日OB会で聞いた部活の後輩の話ではいまは塾・予備校を利用している部員は多いと話していた。単科での受講が多いらしい。
どうしても受けたい先生の授業があるのだろう。
今回はやると計画したことと実際に実行したこととの間にずれがある人とずれがない人の話。
おもいつきでできる限りがんがん進んで進められるような人もときにはいるが凡人は計画を立ててそれを毎日やり計画通りにあるいは計画以上のペースで進むことを目標にしたほうが学習がよくすすむ。
たとえばある問題集に150題の伝説の良問とその詳細な解説が掲載されているとする。その参考書は解説が非常に詳しいのでしっかり取り組んでしっかり練習すればわかるようにできるように書いてある。
趣味的に好きな人はただただそれらの感動的な良問がすきで時間を見つけてはそれに取り組みそれを読み込むだろう。はまったところではどっぷりはまりこみ好きなだけそれを考えるだろう。
かたや、それらの伝説的な良問をまだ好きではないが成果を出さねばならない人(世の中はそういった必要に満ち溢れてもいるのだが)は、はてどうしたものかと思案し、毎日3題ずつ50日間取り組み続けてみようと計画する。
彼の決めた計画はこうだ。
今日は3題。
明日は3題。
明後日も3題。
50日目も3題。
日々3題をよく読みよく練習し、身につくまでやること。
それをしてから遊ぶこと。
あるいはそれをしてから寝ること。
そういう計画を立てた自分をたのみにできる人は自分で決めた計画の通りに実施し、150題を実際に50日間でマスターする。50日後別のステージにあがっている。
自分を頼りにできぬ人間は部活で手が動きにくい、風邪気味だ、きょうは休んであした倍返しだなどとあれこれ理由を考え3題をやらずに寝てしまい陽が昇る。
太陽のほうがせっせと毎日昇ってさんさんと陽を注いでいるというのに彼のほうはきょうの計画の3題がいっこうに進まず散々。
自分でこうやると言ったことであるのに自分をあてにできない。
仕方がないから誰かに指示してもらおう。
きょうはこれをしなさい。
はい。
今度はこれをしなさい。
はい。
言われたら言われたことだけそこまではやって終わりにする。
話がそれた。
なかなか自分の計画というものがあてにできないうちはセルフラーニングは成立しない。
逆に独立学習したいなら自分でやると決めた計画をノルマととらえ実行できるようにしたらいい。
週速度と日速度をページ数、問題の題数で測るのはセルフラーニングの基本中の基本だ。
週速度を意識することなしに独立学習をどんどんすすめるというのは考えにくい。
週の速度目標はいまの自分が未来の自分にした約束であり希望である。
未来の自分に多くの成果をもたらしたかったらノルマを守ることだ。
週速度を落とさないことだ。
セルフラーニングの技法(7)
週速度の目標を決め、それを守る。