中3の子が公立高校入試本番の得点開示結果(不合格)の教科別得点詳細を知らせてくれた。高校に聞きに行き紙に印刷されたメモを見てすぐに携帯端末からヴォクにメールで点数を連絡してくれた。
僅差だ。内申点次第では合格していてもおかしくないような得点、自己ベストをマークしている。
そもそも不合格の子で得点を聞きにいく子はなかなかいない。
不合格時の点数ほど見たくないものはないはずだ。
悔しいだけだ。
よかったらあと少しだったかと悔しくなる。
悪かったらああダメだったなと自己嫌悪になる。
それなのに聞きに行ったのは自分の振り返りとひょっとしたらヴォクへの報告のためか。
ボーダーラインを知るのには合格者の点数開示以上に、不合格者の点数開示の方が根拠になる。うちの県では公立高校はボーダーを公開していない。お茶附と同じく。彼女の受けた一女とてそれは同じだった。
この子はそれを知っていたので後輩のために聞きに行ってくれたのだ(と思う)。
あれだけ欲しかった自己ベストを本番の高校教員による本採点でたたき出している。記述の問題の得点が自ずと知られる。
いちばん得意だった1つの教科以外の4教科で自己ベスト記録をマークしている。
4枚揃えている。
模試の最高記録を本番で更新している。
過去10回の会場模試、学校模試の自己ベストを本番で大きく更新している。
中学時代にもっとも苦しんでいた科目は本番の本採点で90/100。
苦手科目を凌ぐどころか得意科目に変えているではないか。
「残念です」と言っていた。
一番得意だった教科でいつもの相撲がとれていたら・・・。
かえって悔しさが増したのではないか。
不合格の得点内訳は知りたくないのが普通の心情だろうか。
過ぎ去りし記録ではなくなった。
練習の成果、努力の結果をふりかえり、記憶し、今日からの自分に生かそうとしているのだと思う。
合格か不合格かは二本道だが点数は0-500まで501本の道だった。
その中で自分の最終到達点を確認したわけだ。
その数字は記憶の弱いエクセル頼みのヴォクも一生忘れられまい。
もっとも得意だったその1つの教科は高校で爆発するのではないか。
それはただの勘に過ぎないけれど、疑いようがない。
進学先の私学ではもうすぐに春期講習会がはじまるという。
もし本当に後悔しているとしたらそれは必ず後で生きてくると思う。
不合格は残念に違いないけれど、得点開示から得られるものはたくさんあったと思う。
一女、浦和、大宮の高校受験ではセルフラーニング塾をこの地に開いてからずっと、全員合格が続いていた。
努力家の彼女は不合格となってしまった。
導き方に関して反省点だらけでいる。
三年になってこの子が自分で決めた受験校。部活がおわり朝練が終わる夏休みからがんばった。
でも合格には届かなかった。
開示結果を見るに学力点での合格点には届いていた。
高校でははじめからフルスピードで進むだろう。
ヴォクにはそれが見えるようだ。(勘)