中3生。
きょうはいよいよほくしん会場模試。
ラストの周回。
ここにきて目標ラインの80%超の単元が増えてきた。
ここにきて多くの分野で鉄人になってきた。
自己ベスト新記録が出る練習をした。
受験学年のこの一年間、効率、質という概念はとっぱらった。
練習量においてもう限界というものをやってきた。
練習で10問解いた人と50問解いた人。
本番で力があるのはどっちだろう。
練習で50題格闘した人と150題格闘した人。
力をつけたのはどちらだろう。
100冊の本を読んだ人と1000冊の本を読んだ人。どちらが読解力があるのだろう。
たくさん勉強をしてたくさん失敗することができたなら、はじめて自分の強み、そして弱みがわかってくる。
弱みを直視できるようになる。
弱みを克服しようという意識が生まれてくる。
本を読んで楽しくて本がわからなくて悔しくてでもまた読みながら意味を追跡する力がつくようになってゆく。
読解力を高めるための方法はたしかにあるがそれを知っていればそれだけで十分ということにはならない。
たくさんの問題を解いてたくさんの時間練習することで自分なりの勉強法が出来上がってくる。
たくさんの書物を読むことで自分の知識が拡がってゆく。
量をこなしたあとではじめて自分なりの判断の「ものさし」ができてくる。
だからあなたはもう「ものさし」を持っているのだ。
あなたはもうやりたい勉強をしていい。
あなたは本を手に、もう自分ひとりでさえ勉強することができる。
ものさしは文具やファイルといった細部にも現れている。
シャーペンの使い方ひとつを見てもどういうものさしをもって練習に取り組んでいるのかがわかる。
そのプリントをもってならサツマイモがたくさん焼けるだろう。
そのプリントを敷いたならふかふかの布団になるだろう。
そのプリントを裏返したなら日記が何年分、何十年分も書けるだろう。
そのものさしがあれば。
小学生の頃からやってきた懸命の練習は15歳の冬のこの最後の最後の模試で実を結ぶに違いない。
ずっとここを目指してきた。
偏差値がいくつだとか、判定がどうだとかそんな細かなことはどうでもよろしい。
実際、受験する高校はとっくの昔に決めていて模試の数字なぞに左右されることもない。
目標は鉄人分野で鉄人の結果を出すこと。
自分の極めた分野の実力を自分で確かめること。
自己採点をして自分で自分の実力がたしかめられたとき、これまで一度も手にできなかった自信が生まれるだろう。
きょうのテスト。
基本問題を流れるようにさばくこと。
難問題を粘り強く思考し解決すること。
時間内に完答すること。
そのスピードと正確さとを集中して同時に発揮すること。
どんな問題が来てもそれは何回も練習した問題だ。
練習通りの思考ができるだろうか。
自分の相撲がとれるだろうか。
「あーつかれた。もう寝る。」と自分に満足できるくらい練習をしてきただろう。
いままでの練習は裏切らない。
きょうの予選、思う存分闘ってきてください。
(わたしが勉強になった講演)