中3学年では(高校入試を利用して)セルフラーニング値の見える化の一環として、毎週昇段審査を行っている。
この昇段審査は、段位が1つ上がると得点力が1ポイント弱、段位が16段上がると得点力が10ポインツくらい上がるような感じの難度設定にしている。
例えば、50点高める必要がある場合、80段の段位を上げたらいい。
段位を上げるだけで数字もついてくる。こんなに単純な話があっていいものだろうか。あるのか?
結果を見る前からいささかの疑いの余地もないことに、9/1時点で段位の一番高い人が会場模試で最高点をとることになるだろう。過去3年の記録から見てもそうなっている。
段位を一番上げた人(たくさんの合格を重ねた人)が自己記録の更新幅も大きくなることだろう。
10日間で何段の段位を上げることができただろうか。5段か6段か、7段か10段か、20段か、鉄人28段か? 28段といえば日速4段約2.5点のパワーアップ、それはlimit近い。
10日間でのパワーアップ昇段数、(目標意識と練習ペースが同じである限りにおいて)残りの30日間ではその3倍だけしか段位は上がらない。
80段上げたかった人はしたがって今日までに20段だけ上がっているならちょうどよい。ここから残りの3倍の期間で今までの3倍の60段だけ昇段し80段になることだろう。
さぼりは裏切らない。練習を休んだ分だけ確実に目標差異のマイナス幅が大きくなる。
努力は裏切らない。練習して身につけた分だけ確実に目標差異は埋まってゆく。
昇段審査では何時間練習したのかは問題とならない。身につくまでやったのか、それが昇段審査では問われている。何回解いたのか、何時間練習したのかが尋ねられることはない。
メークレジェンドか、メークミラクルか知らないけれど、今日何段上がることができるのか、そのことだけは毎日意識したい。
今日コントロールできるのは今日の練習である。
今の目の前の1段に集中したらいい。
今の目の前の1ページに集中できたらいい。
今の目の前の1問にだけ集中できたらいい。
「小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ。」
/イチロー選手