高校生たちはテスト直後かテスト期間中である。土曜日の子は30分しか寝ないでテストを受けたと話していた。睡眠をとるように伝えたが、それは本人のやり方なのでそれ以上は言わない。
今日の高校1年生が結果を教えてくれた。中間試験の全部の試験科目で結果が残せたようだ。埼玉県内の公立トップ校でのはじめての試験だったが5科目とも点数をとりきっている。とりわけ塾で一切ノータッチだった地理までよかったところがこの子らしい。運動の部活も毎日遅くまであり帰宅も夜8時くらいになるという当たり前の環境の中、部活に溺れることもなくきちんと両立させ、電車の中の長い通学時間を暗記にあて、家庭のごく限られた学習時間を思考や作業にあて、そして何より普段の授業や教材や小さな計算を大切にし、結果を残したようだ。
この子は(まだ時期でもないので暗黙の了解というわけで)詳しくは聞いていないが3年後には東京大を受験することになるだろう。それだけの自学スタイルが出来上がっている。中学1年生の頃くらいから苦しみながら作り上げてきた学習姿勢だろう。言葉には出さないが、秘めた志があり自分で決めた学習計画(ノルマ)を病気でもしない限り必ずやる子だ。やらない自分を律するために他人には見せない努力があることだろう。両立は口で言うほど簡単なことではなく、両立せず部活や趣味に溺れる子は非常に多い。それは生活ポリシーの問題だけれども。一度溺れたら抜け出すのに何年かかかることもある。
次の期末試験以降も今のスタイルを深化継続させられるといいと思う。校内順位はまだわからないが、頭の片隅くらいには常において取り組みたい。
この学校は入学してまだ2か月だが今週から数学2に入る。さすがのスピードだ。ずっと3年間行きたかった素晴らしい高校での生活や学習を、思う存分楽しんでいる様子なのがうらやましいくらいだ。