こんなことを書くのもどうかと思うが、この不況下、アルバイトをしてまで塾に来ている子たちもいる。ヴォクも高校時代、ヒーローに蹴られる役や紙を配る役などいくつかアルバイトはしていたが、たまたま塾というものとは縁がなかった。塾生がそこまでして塾に来るからには、コストパフォーマンスについてさすがのヴォクでも多少は意識する。ただでさえ電車代やガソリン代がかかっているのだ。費用以上の成果を返す責任と権限が発生していることは疑いようがない。
パフォーマンス(学力)をあげる努力はもちろんだが、コスト(経費)を下げるということも考えられる。まぁ節約というやつだ。
市販の物(問題集のたぐい)を利用するときには、もし本人が手垢などを気にしないのなら、卒業生のお下がり(←ご協力感謝いたします)やヴォクの所有物を使ってもらったりということをするようにしている。
ヴォクは神経質でも潔癖症でもなく古本があるのならそれでいいという考えだったから。
だから本を用意する前に尋ねるようにしている。
すぐに渡せる古本と用意に時間のかかる新品はどちらがいいかな、と。
その質問にはちょっとした意味があったのだ。ちょっとだけよ。
分価まで計算して塾をしている。もちろんセルフラーニングを掛け合わせることによって分価などというものはどこまでも小さくなるだろう。
そ~だ。
どうせ勉強にお金をかけるのなら、限りなくコストパフォーマンスのいい方法を考えてやってみるのも、こんな御時世にはいいのかもしれない。
なによりハングリーでいられるようになる。学生にとってハングリーほど糧となる条件はない。
ハングリーは成長の栄養となり得る。