私学はお金がかかるのは当たり前だが、特待生になればお金はあまりかからないものだ。3年間学費がかからない。
今年も中学や高校に特待生合格がいくつかあった。いただいた記念写真で見ると学費全額無料などと書かれてある。コースも東大医学部コースなど少人数で面倒見のよい(つまりしつこい)クラスで学ぶことができる。
特待生は多数の学校にあるので少しランクを落としても特待生として学ぶという選択肢には現実味がある。
塾生の中にも、3年間特待なら私立に進み、普通合格の場合には公立進学!とヴォクに親御さんから伝えていただいているケースもある。
もちろん子ども本人にはわざわざそんな条件について聞いているかなどと野暮な質問はしない。
予備校も同じだ。模試や講習会がただで受けられたり、無料で予備校(自習室付き)に一年間通うことが成績条件を満たせば可能だ。
浪人して希望の大学を!は決して経済的に無理な話ではなくなっている。
私立でなければ塾にそのまま通うことができただろうに、というケースだってあるだろう。
最低限の勉強をするのにもお金がかかるという現実はたしかにある。勉強で力をつけることはお金のかからない道にもつながっている。
そんなところにさえ勉強の意味はあるのかもしれない。
本来的な勉強の意味は身を立て、社会に貢献することの中にあることは言うまでもないことだが。
でも現実問題として(ヴォクがかつてそうだったような)非常に貧しい家庭の子が、貧困から抜け出し立身しようと思うなら、勉強をたくさんするのは近道だ。