いつものサ店にこもって解いてみた。
国語は長文読解力と古文。
古文が長い。国語は長い文章を短い時間で読み取る読解力を問う形式。過去10年と比べかなり難化した。国語力がなければ公立入試を戦うのは困難である。
数学は考える問題中心。
極端にかんたんな問題と極端に難しい問題ばかりで、練習でよく見かけるような標準レベルの問題が少ない。結果、低い点数で固まり実力の差が点差になりにくい。前期以上に難化、過去10年間で最も平均点が低くなるだろう。
普段から難しい課題に粘り強くアタックして糸口を見つけてゆくト
レーニングをしていなければ、ほとんど手が出ないような難問題が多い。過去10年と比べかなり難化している。かんたんな問題だけを解くという去年までの戦略はもはや全く通用しなくなった。かんたんな問題が少ないのだから。埼玉県の数学は日本全国の中でも最難関の難易度となった。
数学は今年の前期入試5科目中一番難しかったが、今回も後期3科中一番平均点は低くなるだろう。もしも数学が超得意科目でも標準問題が少ないので点差はつけにくい。
英語は長文読解力プラス、リスニング力。英語は良質の問題。実力者が点をきっちりとれるはず。すばらしい。
長めの英語長文を最低でも100長文程度は精読しておくくらいの練習を普段
からしていなければ話の展開がうまくつかめないだろう。設問も話の順番通りでなく本文全体を俯瞰的に理解していなければ解答作成が困難。前期に引き続き、使用する3語指定の英作文を出題。ifを使って英作文することが求められた。過去10年と比べやや難化している。とはいえ英数国3科の中でも前期5科の中でも、英語は一番安定して点数をとることがしやすい科目になった。逆に英語でしっかり確保しておかなければ合計点をつくるのは困難となるだろう。
埼玉県公立高校入試問題の後期試験全体としては、難易度や配点(←全問題文に配点が明記されている!)を見極めながら、難しい問題を冷静に処理し(時に飛ばし)、解けそうな問題を選択集中して処理する情報処理能力が問われる。またどの科目においても資料や問題文の読解力が重視されている。
粘り強くかつ迅速に自分の頭で考える力を問う思考力設定になっており、「思考の深度」と「思考の速度」すなわち実力に応じて得点差が確実につくようになっている。
今年の埼玉県の公立高校の入試問題は、たしかに難しくなっている。
内申点(通知票)のウェイトが相対的に高くなる年になった。
以下、県の発表より外部リンクです。