独学者の苦しみの一つはペースメーカーのないことである。
いつまでにどれくらいやればよいのかが見えにくい。
これくらいでいいかな、と思うレベルはともすると易しくて少ない練習にとどまってしまう。自分に妥協してしまいがちだ。
だからコーチにつく。
練習の量とレベル、つまりは練習メニューを組み立てるのはコーチの仕事の一つだがこれが意外と難しい。
期待が高過ぎで時に難しすぎる本を渡してしまうことだってある。
宿題の量が週5時間のつもりが間違って15時間分出してしまうこともある。
塾生は文句などまず言えない。なぜならコーチの言うことはたとえ間違っていようがいまいが、やる以外に選択肢がないからだ。ノーモアと言うどころか、裏の意味を考えてとりあえず出されたものはなんとかして消化しようとする。それが素直な子の性質だ。
コーチのエラーで、一度ノルマと決めていた練習方針を変えるのには、度胸がいる。でもこれがよしと思うやり方をとらねばならない。
練習メニューは高くて多ければよいというわけでもない。時には右利きだった現メジャーリーガーの松井選手に左打ちをすすめるような根拠のない勘のアドバイスをすることだって必要であるかもしれない。
コーチのアドバイスをきくことがよかったのか悪かったのか、結果が出るまでタイムラグもある。
練習生はただ、信じてついてゆく身。練習生が自主的に練習しやすいように意見を聞くのもまた、コーチの仕事の一つである。
で、何の話かって、宿題(強制)の出し方はかなり難しいなって。
今月は全員に三回原則を伝えている。
来月から実施となる。
そういう感じです。