ヴォクが塾生の指導で大切にしていることがある。ほかの大体のことはかなり適当だが、これだけはと考えていることがある。
それは子供たちが何かに失敗したときにその原因を自分で考えるチャンスを奪わないことである。失敗経験は成功経験の100倍役に立つ。
失敗の原因の大体は取り組み方を見ているのでさすがにわかる。失敗する前から予測もつく。でもコレコレだから失敗したんじゃないかな?次からはこうしなさい、とは言わない。
次に何をしたらよくなるか、それを考える経験ほど後々役に立つことはない。
なんでダメなんだろう。もうダメなのかな。やり方がわからない。もうやる気がしないな。もうやめたいな。もう遊びたい。楽がしたいな。楽しみたいよ。
それはその通り。やめたいなら一回やめた方がいい。本当にやめたいなら一度すっかりやめたほうがいい。飛びたくない飛行士に対して、それでも飛べという教官がいるのを知らないわけではないが、それは飛びながら飛ぶことの意味に気付ける本当の飛行士に対してしか有効でないときもある。限界を突破するくらいにまでやり切った訓練生に対してなら、それでも飛べというアドバイスが通じるかもしれない。
でも勉強のやり方がわからない。どうしたらいいかわからない。課題がやってこれなかった。言い訳言い訳言い訳言い訳。
それでいいわけ?
言い訳ばかりして、単にやってないだけの子には、「もうやめたらいいよ」としかヴォクは言わない。限界までやろうともしないで人に頼っているようではどうせ次にまたきつくなったときに倒れてしまう。
どこに行っても問題は起きるし問題や課題のない世界なんてない。課題を解決せねばならないから誰だって仕事をしている。人のため、自分のために。
課題の解決行動を考えられるのは自分しかいないんだ。自分の力で解決して解決能力を高めないといけない。今だけ、ヴォクが手をさしのべて一体何になる?ロープを降ろして何になる?何にもならないね。いやそのロープは有害でさえある。
一日中やりながら解決策を考えるか、やめるか、そのどちらかしか選択肢なんてない。
徹底的に本気でやるか、全部やめるかだ。中途半端にするくらいならやめなさい。中途半端が嫌なら捨てたもんじゃない。全部やめるか、それが嫌なら本気でやりなさい。
「私は本気です。寝る時間以外はやりました。でも○○でした。」
それならば手伝います。喜んで一緒に考えさせていただきます。うまくいくかはわかりませんが手伝わせてください。