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定期試験学年一位(38)

中学生たちは普段はとりあえず定期試験をペースメーカーに学習をしている。普段はそれ以外にテストもないし順位もないから意識はそうなりがちだ。

38回目にこんなことを書くのは今更だが、定期試験で学年一位をとっても5番だろうと通知票はあまり変わらないだろうし実力に大きな差はない。まぁ10点くらいの点差があるだけである。大きな差ではない。程度の僅差。鼻差。

でも学年一位になると得られるものがある。それは自信。成功体験は人間にキッカケを与えることがある。

たかが数字、されど数字。マラソンの優勝、オリンピックの金メダル、ワールドカップの優勝、ペナントレースの優勝、大相撲の優勝、メジャーリーグ最多勝…そういうことの例を挙げなくても1位になると、自信がつく。そういうものだ。

あるいは1位をとったらどんな気分になるのか自分で自分をためしたくてそれを狙う子もいるかもしれない。ガッツポーズをする瞬間をイメージしてがんばってるだけかもしれない。勝利のシャンパンが飲みたくてがんばっているだけかもしれない。あるいは、将来の仕事の夢につなげるためにがんばっているのかもしれない。

動機は色々あるだろうが、定期試験でもがんばりたい子はもう大体先週の時点で仕上がっていた。今週にでもテストがあってもよさそうな感じの仕上がりの子が多い。

定期テストを北辰テストや駿台模試に置き換えても事情は変わらない。定期試験学年一位(1)でもたしか書いたが、学年一位クラスの子は模試を受けても結果がよい。

結局、自分で目標をもって勉強をしていたら、何に対しても準備をして結果が出せるようになることに変わりはない。少々傾向が変わっても教科の本質は変わらない。ソフトテニスがうまい人はハードテニスをしてもうまいものだ。

高校入試までの単元になると、範囲が狭いのでなおさら練習量がものを言う。やったもんがちの世界なのだろう。

範囲が狭いのでやればやるほど自分がどこに強くてどこに弱いのかを自己分析できるようになる。

自己分析が終わったら、メリハリをつけて学習することにより、盾と矛とを身につけ、また勝ちに一歩近付くことができる。

定期試験は実力を確認するためのテストではなく単なる単元確認テストに過ぎない。暗記テストの要素が大きく思考力を問う良問は少なめだ。しかし定期試験のよいところは100点がとりやすい難易度設定であり、500点満点の夢を追うことができる難度モードということだ。努力を評価するシステムだという点だ。試験範囲は学校の授業なのだから学校の授業を耳をダンボにして聞いていたら点がとれる。先生の言うことを全部ノートに写していたら100点に近付く。

500点を狙って500点とか490点とかを実際に取り得る点がとくに魅力のひとつなのではないか。

定期試験で500点満点を目指すのは、野球のピッチャーが試合前にパーフェクトゲーム(完全試合)を目指すのに似ている。

定期試験にはそういう夢も潜んでいるのだ。500満点が仮に駄目だったとしても順位が1位/600人とか、スコア票に100がたくさん並ぶのを見るのは気持ちが悪いものではない。

ほなね。