今年の中3受験生の初戦の結果がさきほどかえってきた。
塾内得点平均、塾内偏差値平均の順に
国語 78.1 64.0 △4.0
数学 74.0 65.9 △2.1
社会 83.0 63.9 △4.1
理科 71.4 61.7 △6.3
英語 76.7 63.1 △4.9
3教科 228.9 66.0 △2.0
5教科 383.3 65.4 △2.6
2次到達目標差異はあと2.6(マイナス)、1次目標5科目光塾生偏差値平均70までは△4.6というのが今回の結果。
基礎問過去問マイクリアプログラムを推し進め7月、遅くとも9月までには達成したい。
個人目標では、トップ校は90パーセントの得点をこえていたら順調と見ている。(そこまで取っていれば目標としている県内100位以内というところになる。)そこまでいっていない場合は基礎の徹底が不足とみている。答案を見てできることを書き出すとしよう。
(以前ここで書いたが千葉の子などヴォクの案内ミスにより自分で申し込んで受けている子が他にいる。後ほど何かの形で書き足すかもしれない。)
光子の志望校を見ると、県立浦和、浦和一女、川越女子、大宮、大宮北、上尾、開智、栄東、早稲田本庄、慶應義塾志木と書いてある。本命を覚えた。
C判定とD判定が多いのは例年通り(7月まではD判定が非常に多い)。各教科の数字と志望校の合格判定はかなり正確に今の力を表す。なんとかして9月にBまでもっていくために今できることは何か。
採点答案をじっくり見つめること、結果を教科ごとにしっかり受け止めること、減点だらけの答案と問題を直視すること。いまの時期はまだ基本的な部分での失点が多いことが間違いないと思う。書いた自分が自分の答案コピーを見て驚くことが多いのではないか?なんでこんな間違いを書いたのだろうかと。
問題はそれらごく基本的な部分での失点をどうしたら防ぐことができるようになるのかということである。
そのためには間違いの傾向を書き出すことが極めて有効である。(1つめ 今春、日比谷高校に進学した先輩光子の実話。以前書いた通り。)点差がつく点差が開いていくのはこのような基本的な部分であって、難問部分での点差はわずかということになる。全受験生中トップ、志望校順位も全部受験生中一番をとった子が感想に書いていた。失点をノートに書き出すことで自分の傾向が自分でもわかり同じ間違いを繰り返さない自分になれるようになってきましたと。
4月から、6、7月までのほんの2、3ヶ月の間に3ポイントほど上げることが可能性として誰にでも十分にありえる。
そのわけはこれらの基礎部分を固めること、問題が何を聞いていて、採点基準がどうなっているのかを知り、点になる答案を作成できる実力が増すという点にある。テストの終了10分前でも書いた答案が問題文の指示にあっているのかと確認すること。たとえば物理なら単位と極限を検討するだけで的外れな解答になっていないかどうかたしかめることができる。(2つめ 今春浦和高校に進学した先輩光子のチェック法。この子はテスト終了前の10分を自分の作成した答案用紙の見直しに使っていた。)
試験が記述式である限り、この点は十分に意識しておきたい。
答案を振り返り、見つめることは点数UPにつながる。
解き直すこと、採点を確認することを今すぐに実行すべきであって、その上で日々の1教科ずつの作戦を推し進めると得点力アップという点での効果が強まる。採点答案を見直す際には受験の最中での実行可能性を振り返る。見直しで回避できるような間違いがどこにいくつ発生しスコアにして何点分もあったのかと把握すること。
日々の学習の中で、合格に向けて意識するべきことがひとつある。
きょう1日の学習の成果をたしかにすることだ。明確な成果のある形できょう1日の学習、練習を終えることを意識する。
きょう1日で昨日までにできなかった何を自分に付け足すことができただろう。(3つめ)
と、ここまでできることを書いてみた。
実際のところ、セルフラーニング流の場合、自分ひとりだけの学習時間を確保することが何よりも必要なため部活引退後や夏休みの自習時間の確保がないと5科目総合偏差値トータルでの5up、10up、合計点での50点アップ、100点アップというのは達成するのは困難だ。もう一度書く。わかった問題が増えても得点は上がらない。自力で解けることを行う時間を確保しなさい。それが得点力となる。
例年の偏差値平均をエクセルで見ると、夏休み前後での上昇率が一番高い。9、10月が結果が変わる最大のタイミングとなっている。このことはセルフラーニング流の場合は当たり前のことなのだが、これからの短期の1、2ヶ月で7月までに一気に上げるのは逆にかなり難しい。そのこともまた現実である。例年467月の3回は教科別に見ても総合計で見ても大同小異になりやすい。そしてぶれやすい。
現在地の確認の意味合いで、4、6、7月のかたまりで結果をとらえて見るようにヴォクはしている。
いろいろ書いてみた。もっとも大事なことは、本当はいつもたったの一つしかない。
自分を信じることだ。数字を見て左右されるようではだめだ。数字なんてぶれるに決まっている。採点の仕方にもよる。記述式とはそういうものだ。採点官にわかりやすい文字で書いているかというのはあまりに大切なことだ。しっかり文字をまっすぐ読みやすく濃く書くのが基本中の基本。
自分に期待することだ。自己評価って大事だよ。
一回下がったからってあきらめたら終わるよ。こんなもんじゃねー、倍返しだー、V字回復だーーーっ、ておもわなきゃ。
やった分だけ伸びる、やった分だけ力がつく。
実力をつけるために日々練習する。写真の子は自己評価がしっかりとできている。
一度や二度や三度悪い結果が出てもぶれない。
結果にフォーカスせずやった練習の質にフォーカスできている。
だからV字回復を果たせているわけだ。
サッカーや野球やバスケやゴルフやテニスや陸上などどんなプロ選手でもトップレベルともなるとみな実力がある。その中でも僅差を制してトップのトップに行く人とというのは自己を信頼する力があり、よって勝負所で集中力を発揮できる。
自分は大事な試験になるとどうもそわそわしてしまい、へんなミスがあると思う人は試験の前に、そもそも普段、自分を信頼できるようにまず心を整えるところから始める必要がある。
掃除をすることや筆箱を整理することも必要なことの一つになる。掃除は一人でするから勉強に通じるものがある。
(後記)
千葉県松戸の流通経済大学の会場で受験していた塾生からも郵送でカラーコピーされた結果を受け取り、今しがた確認した。3科、5科とも70のラインをクリアしており、初戦としての目標ラインを上回っていた。作文や記述部分で気になる点があったので次回までに準備しておきたい。 (平成30年5月16日 11:30に追記)
plus 今回の英語の出題にも関連するが、if節が副詞的な働きをする場合、動詞の使い方には注意が必要となる。詳細は省くとして、ヴォク自身はここのところはThe BeatlesのRain や from me to you や Old Brown Shoe などではじめて知った。フレーズ自体は小学生の頃から口ずさんでいるものであったが、そこにこの文法規則が通っていたのかと知ることの喜びと驚きといったら。
実例が先で文法が後という学び方でも英語は習得できる。しかし実例のみで文法がないという学び方では正確さという点で英語が出来上がるのに途方もない時間がかかる。ヴォクはそう考えている。
If the rain comes, they run and hide their heads. (The Beatles)
If there's anything I can do, just call on me and I'll send it along with love, from me to you. (The Beatles)
If I grow up, I'll be a singer wearing rings on every finger,
not worrying what they or you say. (The Beatles)
plus 中3のある子が話していた。昨日まで炭酸ナトリウムと塩化カルシウムを混ぜたときにできる炭酸カルシウムが水に溶けない理由を考えていたのですが、考えても調べてもわからなくなってきて、結局丸2日考えました。見ていただけませんかと。
ノートにはあるイオンが水に溶けないこと、水に溶けない陽イオンと陰イオンが出会うとどうなるかということ、硫酸バリウムや炭酸カルシウムが水に溶けないわけ(予想)などが書かれていた。
わからないことをわからないと発見できている。そこがいいと思う。
水に溶ける水に溶けるってかんたんに言うけれど、水に入れただけで結合が離れてバラバラのイオンになるということは実に不思議なことだ。そのバラバラにするエネルギーはどこからやってきているのか。燃やして高温にしたわけでもないのにバラバラになるということの不思議。小さな石川五右衛門が水の中に隠れていて切っているのだろうか。しゃしゃしゃシャキーン!
水のHとOが電気を帯びているということに気づいたときの喜び。
plus 定期試験の勉強と入試や模試の勉強の違い
定期試験は経験した問題が出題される。解けるようになっておけば同じ問題が出題されるから定期試験が解ける。
入試や模試では同じ問題は出ない。範囲が広いから昨日見ていた問題が偶然出るなんていう偶然が起きる確率は極めて小さい。
入試や模試では、したがって、わかる人が解けるまでたどり着く。採点で丸になるのはたしかに解けて正解した問題の分である。そこだけ見たら定期試験と入試や模試は似ている。
しかし、工程がまったく違う。
入試や模試ではわかっていなかった問題は解けないのだ。
だから入試や模試の過去問だけを繰り返しやればそれだけで解けるようになるとは言えないのだ。
入試に備える勉強をする際にはテーマの意味がわかるまで研究していなければ、学習効果が小さくなってしまうのだ。
どの分野や領域でこういうテーマが来たときにはどういう意味があるから、それに対して自分はこの判断枠組みで考える取り組むというわかるためのフォームをもっている方が入試や模試で通用しやすい。
そんなことをヴォクは考えている。そこに光の授業はフォーカスしている。だから光の塾生は模試や実力試験、検定試験、本番に強い。
plus ある中学校での話。
自習時間にテスト勉強をしている際に塾でもらった過去問をやっている生徒のプリントが国語の教員に見つかり問題になったらしい。(光塾では過去問は一切配付しない。)
なんでも、ある国語の教員が10年連続同じ問題を定期試験に出題していたらしくその問題のコピーをやっていたのが発覚したらしい。
ここまではよくある話。
するとその学校のとった策対応は定期試験を抜き打ちで実施することにしいつあるか年間予定で伝えないということにしたらしい。急に登校するとある日、それでは今日は中間試験を実施しますなどと伝えられるようになっている。
ヴォクはこの話を聞いて、単に過去問を再利用しなければいいのにと思った。
plus 数学と英語はいつも争いになる。
数学は絶対に上がる。自分の手と頭でやってみて考えたら身につくからだ。それが英語を抜くか抜かないのか、今年はどうなるだろう。
ほなね。