発表の前夜に。
あしたは中3生の発表の日だ。
指導を振り返って反省点だらけでいる。
ひとつに小学生のうちから見させていただいたというのに思うような結果が残せないまま受験で当初の目標校に挑戦するという形になった子がいる。本人の志を尊重するのはもちろんだが模試で結果を残し自信をもった状態で本戦に送り出したかった。
模試の判定時点では合格の可能性は低かった。
その模試はとても信頼できるものでとくにBA判定の信頼性は高いものである。
こちらが指示した課題を毎回全部やったにも関わらず最後のさいごまで自己ベストが更新できなかった。
本番で自己ベストが出ているかもしれないし出ていないかもしれないが、結果は厳しいものを予想している。祈ってはいるが祈らないですむように導きたかった。
高校入試の場合は大学入試と違って模試の結果と本番の結果はリンクが大きいことが多い。模試と本番で問題形式や試験環境がよく似ていることが原因としてある。
逆に模試結果のCD判定から本番で合格をもらう可能性はやはり高くない。
やるべきことを伝えることができていなかったのではないか、課題の設定に問題があったのではないかと試験日以降考えている。
わるい見込みというものは伝える義務がある。弱点だと思われるところはすこしでも早く伝えて根本から立て直し、なおさねばならないと考えている。
もっとこうなるといいのではないか。
そのためにはどんな練習をするのがいいのか。
そういうことを分析して伝えることができただろうか。
できていなかったことがあるのではないだろうか。
私が指導者として、引き受けた仕事の責任として、道を示すことができていなかったと思う点については明日合否の連絡をいただいたときに伝えよう。
合格でありさえすればいいとは思わない。
合格でも不合格でもそのことは伝えよう。
どんな学校でもたくさん練習しさえすれば期限内に必ず合格ラインに届くとは考えていない。
しかし目標ラインに近づくための道とトレーニング方法を明確に示すのは自分の仕事のひとつだ。
もっとここのところを強調すべきだったのではないかと気がついている点について、あした伝えよう。
そのひとつのことについてはここにも今年のテーマとして何回か最近書いた。
本人は気づいていたと言うかもしれないし、なにも言わないかもしれない。
合格していたらいいのはもちろんだが結果に関わらず伝えたいことがある。
それは克服するのがとても困難なテーマだと思う。
毎日そのことを意識して気が狂いそうになるようなものかもしれない。
課題はとても困難なものだが、その一点にこだわって意識して練習してゆけば克服できるはずのものだ。
今回の入試までにその課題が解決されるということはなかった。
だからこそ、最後にきちんと伝えたい。