試験のメリハリをつけるライジングショットの話の続きとして。
http://selflearning.seesaa.net/article/248894998.html
コーチえのもとはライジングショットの打ち方を僕たちに教えてくれた。
いまもヴォクはよく考えている。
相手の力をそのまま自分の力に変えるその打ち方のことを。
ボールがバウンドし頂点に達する前に打つだけで相手の力を反動し速い球が打てる。
クルム伊達選手が一流でいるのもこの打ち方をもっているからというのが大きい。
入試問題でも同じことができる。
速い問題では速く解き、遅い問題にも速く解くという仕方がある。
言葉を選ばずに言って、高校入試問題レベルではスピード○を身につけているかどうかが合計得点を左右する最大の要素となる。
要素のうちのひとつではない。
最大の要素となる。
試験では時間をかけた分得点が大きくなる問題と、時間がたとえ一日あってもあまり得点が大きくなることが期待できない分野の問題(以下、軽問)がある。
もし時間がたっぷりあったら精度の上がる領域、たとえば現代文の読解や数学の計算にはじっくり時間をかけるのが従って、戦術となるだろう。
軽問に時間をかけるのは試験でやってはいけない一番のことになる。
試験では重問で速度をやや落とし軽問では最高速度で通過する。
このスピード意識、メリハリが集中力のコントロールとなるのだ。
試験では大問1から順に解く必然性はいささかもない。
問題用紙を開いたら、時間をかけたら解ける問題(以下、重問)をどのタイミングで解くのか、それを決めるのが大切だ。
スタート後すぐに重問に手をつけるのか、先に軽問をさばくのか、1、2年分の過去問演習で決めるべきことのひとつにその解答順というのもある。
(ぼくは必ず重問から解く。)
難問題が難題になる理由にはいくつかある。
4つの大きな要因として、論理性、知識のマニア性(教科書の欄外の注に載っているレベル)、計算、そして時間がある。
たとえば以下の公立高校入試問題大問4(3)の受験生正解率は0.2%であり500人に1人(くらい)がその技能を身につけている。
「あとで家に帰って時間があったら解けたのですが・・・」というステージからいかにして試験時間内に解ける段階に上がるのか、そのことについてこれから書いてみたい。
重問題から解くことの効能は決して小さくない。
埼玉県公立高校入試数学 問題と解説
思考と解答のスピードを上げる大前提として、文字や数式や図を書くスピードを上げるということがあるが、それについてはここでは問題としない。
0.9ミリのシャーペンを使ったり柔らかめの芯の鉛筆を使ったりすること、普段からフリーハンドで図や表を手早く書くことは習慣にしておきたい。