上尾市にある学習塾|光塾

高校生の宿題

部活引退までは時間が少ないので週20時間分くらいの課題を課している。部活をやめてからやっていてよかったと思ってもらえたらそれでいい。コーチとして最初の二年間の教科書内容(基本、定石)の習得には最も気をつかっている。

引退後は起きている間中できるので宿題はほとんど出していない。何をやったらいいのかわからないわけがないし基本が出来上がっていたら何をやっても力はつく。過去問をたくさんやるのは独学でも予備校でも関係なく同じだし、わかるまでできるまでやるかやらないかという当たり前のところでしか差は生まれない。

試験形式に差の小さい東京大を受ける子には20-30年分の過去問くらいは全部やっておくようにと伝えている。

それが受験するものの入試への準備のひとつだと思う。

ほかの学校もそうだが、古い年度の問題であっても試験形式が似ている場合は多めにやった方がトレーニングになっていい。

過去問も5年くらいでなく10年分20年分くらいの中で見ると流れができてくる。30-50年分と見ればそれはもっと明らかになる。

変化がわかるよう過去問は古い方から今に戻る順番で見てみる。

2000年に何が起きて2001年にああなって2002年にはまた驚きの出題があったが長い目で見るとそれは定着していてといった流れがみてとれる。例えば東大英語なら2000年以降段落整序問題の出題がはじまってパラグラフリーディング重視の出題方針を見てとれる。

入試はアドミッションポリシーでもあるので伝統校ほど入試は過去のよき部分をきちっと継承している。

ラーメン屋のスープにヴォクは詳しくないが、うまいラーメン屋のスープがいつも変わらない(ような味がする)スープを継ぎ足して作り続けるのと入試問題の作成が毎年行われることには類似点が多い。本質的な部分というものがあり筆記試験ならではの感動的な形式というものがある。東大の英語と京大の英語では同じ筆記試験とは思えないくらいの違いがある。どちらがいいとかわるいとかのことを言っているのではもちろんいささかもなく形式も中身もそれぞれに独自性があるという意味において違っているのだ。

一方、入試問題が決定的にスープと異なるのは材料を毎回変えなければならない点である。手作りの革製品、屋久杉のテーブルなどのように入試問題作成では素材自体同じものが使えない。

過去は研究され継承されるべき作品であるので同じものは絶対に出題されえない。それは学校の存続に関わる重要な条件である。

過去問はだから最低25年分できたら50年分くらい見ておきたいものだ。