火曜日なのでラーメンの話。
お気にの、ラーメン屋さん(物事の一般的な呼び名にあてはめるとそれになると思う)が最近、新しいメニューをはじめた。これまではつけ麺と餃子だけだったのだが、さっぱりとこってりのラーメンをためしに?出してくれる。
これがまたうまくて驚いている。
そのラーメン屋さんからも学ぶことが多く、ぼくはいつも仕事のヒントにさせていただいている。創意工夫に満ち溢れていて、いくたびに変化があり、何よりにぃさんは客の反応をよく聞いている。
ぼくは帰り際にうまかったですと伝える。当たり前でも、伝えている。
このあぶりチャーシューは新しいですね。前のものより好きです。
つけ麺の麺はぼくはやっぱりこの冷たいのが好きです。
あっさりが、うまいです、今度から迷うなー、
みたいにして。
逆に、うまくないときは店主に対してご馳走様でした以外に何も言えない。
それがラーメンというものをいただくぼくなりの流儀だと思っている。
最後の一滴まで飲み干す、うまかろうがまずかろうが。
ここは必ずうまいんだけど。
そしてうまかったら○○がうまかった、うまくなかったらご馳走様とだけ言って店を出る。
ところで、つけ麺に加えてラーメンをはじめたのは何でですか?なんてことは興味はあっても決して聞けない。
それはにぃさんのスープよりも深いお考えがあってのことだろうし、実際うまいのだから。
先日はじめてあっさりをたべていたときのことだ。
にぃさんの熱い視線を意識しながら(自意識過剰なぼくなのです)まずはスープからすすらせていただく、
ん?
その後いただく・・・頷く・・・。いただく、・・頷く・・。いただく、・頷く。
うまうまうまーーーという言葉は出なかった。
そういう言葉も悪くないと思うけれど、もっと何度も口に含んでテイスティングしたいようなそういう上品な味わいがした。
ゆっくりと繰り返し味わってみたかった。
その塩ラーメンはどこかなつかしく、熊谷のりーちゃにも似ていて、姶良の秀にも近くて、それでいてどこでも未だ味わったことのない、限りなく透明に近いしおーだった。大勝軒とはまた一味も二味も違う別世界。
るやにぃさんは、ぼくの反応を家政婦(は見た)のようにこっそりカウンターごしに見てうんうんうんと三度くらいうれしそうに頷いていた。ぼくはそれがうれしかった。
うまいということがお伝えできてうれしかった。
それにしてもうまいなー。
書いていたらまた食べたくなってくる。
(続く)
ラーメンと熱(1)http://selflearning.seesaa.net/article/196349366.html