200字要約文作成のポイント。
①文章全体の構造を反映させる。たとえば対比構造、(意味段落数としての)三段構成として。構造は力だ。
Aである一方でBだという本文構造であれば縮約版である要約文の方でも対比構造を作っておく。
②文の数は構造、構成に合わせ相似型的に縮小する。Aが40%でBが60%なら要約文でもその比率を40:60にしておく。
③キーワード、トピックセンテンスを軸にする。
外してはいけないものがある。たとえるなら木の幹が先。
何についての話。主題。
それが具体的にどうあるのか、どうすべきなのかという主張。
この2つをまず核。書くのは核だ。
④(←まるよんと書いて変換する)
最後に説明がある。
主張にはそれを説得的に説明するための具体例、数値による裏付け、権威のある人やリスペクトしている先行者の研究結果などの裏付け、実験結果が紹介される。書くのはそこではない。
書くのは、(ことしもCMのあとです)
核のあとに書くのは、
それは、
・・・(サビでマイクを向けてしまうミスチルの桜井さんで)。
理由。
言い終わったよ。
理由。
理由や方法が書いてあるのは主張の説得のためだからそこをつける。
具体説明の理由や方法をつけたり無駄を削ぎ落としたりする。
そしてここまででだいじなことがもうひとつそれは、相手が読んでさっと腑に落ちるような明快な文を書くこと。
ブログや日記でなく採点官という特別な特定の相手だけに向けて書く答案を言うことは一時も忘れてはならない。
好意的には読んでくれない。
差をつけないといけないから採点基準、キーワードに基づいてできるだけ客観的に判断してスコアをつけていかれる。
そこを念頭において得点を得られるような読まれやすい文を書くことが何よりも重要だということを忘れないで欲しい。
書きかたが読解の仕方と似て非なるのはそこになる。文章は不特定多数の想定される読者向けに書かれているが試験の作文や解答文は採点者へ向けたメッセージであるから格好いいようなものでなくイイタイコトがすっと伝えられるような作文を心がけたい。
とは言ってもちょうど200字くらいになる文章が出題されるとは限らない。論旨の展開の構造をすばやく抽出できる読解力、字数に合わせて的確にまとめる表現力については個人の日記や匿名の日記、公開日記などで日頃から訓練しておきたい。
(たまに先頭の1マスを下げてはじめる人があるが、200字しかない以上、形式段落行頭一字下げは不適切。行末の句読点の同居、ぶら下げも同様である。これは高校入試の200字作文でも同じ。これは個人の見解。原稿用紙の使い方にわざとならうのは慣習だから仕方がない。試験の答案用紙には儀式があって郷にいらば郷に従え。二段落構成で1ますあけるのはやってよろしい。)
もっと詳しくは読解の方で書くよ。
20年30年で10000記事ほど書く頃にはできるだけ全部を公開するという予定。