今日の七時頃、塾を離れる子が挨拶に来てくれた。この子は残念ながら第一志望校だった公立高校には不合格だった。合格する見込みは十二分にあったし、自らの努力で3年間で偏差値を20くらい上げた子。同期のヒカリっ子の中でもナンバー1くらいの伸び率だった。
無事に合格したら塾生初の合格体験記を書いてもらう約束をしていた。そのノウハウを後輩たちに伝えたかったから。
「今までありがとうございました。制服着ましたよ。高校に行ってもがんばります。」
わざわざそう伝えに来てくれた。
ありがとう、ありがとう。
ヴォクはこの子を希望の高校に合格させることができなかった。そのこととこの子の今日の涙目をずっと忘れずに生きてゆきます。