一般入試は公平である限りにおいて、合格最低点(ボーダー)が存在する。
それを超えた人はみな合格となる。
そうであるから、倒すべきは他人ではなく、倍率でもなく、目の前の問題、良質の入試問題である。
試験が近付くとなかなか試験問題を楽しむ気持ちを忘れがちになり、点数ばかりが気になるものだ。
点数のチラ見ばかりを繰り返すから気になるのかもしれない。
いっそのこと、自分のとった過去問での得点と、ボーダーを比較してみたらいい。
客観的に、自分の力が見られるんじゃないだろうか。
実際問題として、ボーダー差異がどうなのか。
マイナス域なのか、プラス域なのか、何点差があるのか。
それをしっかり自己分析するならば、倒すべきは隣りや前後の受験生などではなく、たんに目の前にある入試の問題であることに気がつくだろう。もはや定員も倍率も関係ない。試験本番になれば模試でとった判定さえも関係なくなる。今日何点とるか、それが合否判定の基準のすべて。
与えられた制限時間の中で、ひとつずつ取り組んでゆくなら、自ずと力を出すことができるだろう。
試験がはじまったら引き算の発想は捨て去って構わない。なにかが解けない?解けなくてもいいよ。
自分に解けない難問は解けないでいいじゃん?
だって解けないもんは解けないよ。
魔法使いじゃないから。
解けなくてもいいよ、人間だもの。
普段以上の力なんて出さなくてもいいのではないかな?
火事場のクソ力もいらないよ。
普段くらいの力で、とれる問題を1問ずつ積み上げるだけでいい。
入試は合計点で判定される。
合計点は足し算で計算される。
いまの目の前の問題に集中する。
それだけでいい。
試験を受けられることに感謝☆