離科1類の続き。
あの一節を読んで僕は驚いた(机からのけ反りながら)。
塾の一万円も高いけど、本の千円も高いんだって思い出した。そうだ、だからもっと神田で100円で買い占めようって再認した。
ちょうど明日は夕方からの授業まで時間があるから神田だ。
たとえば中3で塾に入る。夏休み用に各教科分の教材をそろえるとしたら、1冊1000円×各教科2冊×5教科で、最低10,000円は必要になる。
主教材だけじゃない。ほかにサブで良質のものを揃えていったらまだかかる。
ぼくは一度も塾に行ったことがなかったが、何度も通って店員さんにお礼を言いながら読ませてもらった参考書でも、やっぱりどうしても欲しくなって、家でも読みたいと思ってもなかなかその千円が出せなかった。本当に買わないといかんのか、もう一回読めば血肉化できるんじゃないかなとか考えながら結局もう一回立ち読みするようなことが多かった。先輩からお古のラケットやシューズはもらえても伝説の名著はなかなか譲ってもらえなかった。
でもね、家庭の事情で本があまり買えなかった僕でもやっぱり『英文解釈教室』とか、いまで言えば『速読英単語』とかはね、僕がもう一回学生をやっても買うね。
はじめて塾にくる子にぼくは必ず一冊本をあげる。プレゼントする。それは営業マインドでも余裕の表現でもない。
愛してる本を、塾なんかに入るのはやめてもいいから、独学図書の存在をわかってほしい、そういう思いだ。
だから一番いい本を一冊だけプレゼントする。
本当に本だけをもらってやめた方もいらっしゃるが本当にまったく気にもならない。
本があれば一人でも学べる。本があればお金をかけなくても学べる。
それはまるで、壁があればひとりでテニスができるのと同じだ。
まっすぐな壁ならまっすぐなボールがかえってくるだろう。ゴツゴツした岩壁なら変化球が返ってくるだろう。それはそれでよい練習になる。
まっすぐな本があればストレートに定石を学べる。問題の多い負荷のおおきい本ならたくさん考えることができる。パターン紹介に富んだ本ならたくさんのパターンを暗記することができる。ツルツルした表紙の本ならほおずりできる。そしてスモールステップの親身な本は愛に満ちている。津波級に。
ヒカリっ子で問題集にカバーをかけてつかっている子がいる。解答は書き込まない。姉妹兄弟で使うこともあるいはできるだろう。将来その本をつかって人に教えたりもできるだろう。カバーをつかってたいせつに学ぶ人は必ず成績も伸びる。そういうものだと思う。
離3へ続く(かも)
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