そもそもわかる・できるようになるのはあくまで子供自身の側の問題であり、指導法の問題ではないと個人的に考えている。
わかろうとがんばる子、あきらめない子供は苦しみながらも必ずいつかわかるようになるものだ。
近道、遠回りの差こそあれ、がんばればできるようになるものだ。
「絶対に成績を伸ばします」という言葉は、僕は言えない。だって勉強をするのも子供自身だし、伸びる伸びないを決めるのも子供自身。僕たちにできるのはモチベーションをあげたり、材料を提供したり、人より少し速く解ける工夫の仕方を教えたり、といったあくまでサポートやアシストの部分が大きく、「絶対的な学習の仕方!」なんてものを提供するのが仕事であるとは僕は考えたことは一度もない。
同じく、日本一詳しい参考書とか問題集という言葉は、完全に間違った使い方ではないとおもうが(ページがたくさんあって、詳しくすることは可能は可能である)、「日本一よい参考書」とか「日本一よい問題集」という言葉は間違った使い方であると思っている。何を基準に比べているのか根拠のない言葉を使うのはよくないと思う。
※特定の個人や団体を誹謗中傷するつもりはまったくありません。ありがちなおそろしい言葉だとふと思ったので書いているだけです。
というわけで、僕が推薦図書に挙げているものも、「使ってみたらよかった」という個人的、あるいは個人塾的な体験談を、自学したい人向けに参考までに書いているだけで、これを使えば絶対に大丈夫!とかあれを使えば必ず解かる!とか言うつもりは1ミクロンたりともない。
成績を上げるのはなるほど塾の仕事のひとつかもしれないが、それは塾が提供するサービスの結果として得られるものであって(しかも子供自身が自分の力で達成するもの)、成績を上げればそれでよいというような考えや、成績を絶対に上げますというような考えは僕にはない考え方だ。
もちろん、結果として成績が上がるような環境作りを常に目指していきたいと考えている。
そんなことをふと思ったので書いてみました。