たとえばー、あの先生はどうしてあんなに難しい問題をスラスラと解くことができるのだろう。
10回、20回、30回と経験したからではないかな?
30周目の解法は洗練され聞くものにもわかりやすいものになっているかもしれない。
早勉の続き。全体像をまず掴むというやり方もあると書いたが、分野単位でも、分野全体を横断する回数を多くしてみる。
ソフトクリームみたいに下から上まで1巻きで駆け上がってゆくのではなく、タコ焼きにかけたソースとマヨネーズと青のりみたいに全体を何回も覆ってみる。
例えば(高校生なら)行列と一次変換だけ100問、(中2生なら)1次関数だけ100問を集中的に繰り返しやって仕上げる、そういうハヤベンというのもある。
初級。
初級レベルでいいからまずとにかく大体わかって8割くらい◯がつくような問題を20題くらいやってみる。基本中の基本なら解けるという状態になる。(ソースの周)
中級。
次に中級レベルの問題だけに絞って50題くらいやってみる。中級でも半分くらいははじめから◯がつくかもしれない。初級で固めた後だから×のところでも、解説を読んで理解はできる。自力では解けなくてもまぁわかるといった感じ。(マヨネーズの周)
上級。
最後に上級の問題30題くらいに取り組む。初級や中級の問題で固めた土台、公式がどう組み合わさっているだろう。
初級の問題を振り返り、中級の問題を行き来しながら上級の問題にもアタックしてみる。(かつお節、青のりの周)
3周して100題と格闘したころからだろうか、気がついたらその分野には自信がついている。
それどころか、その分野に興味が出てきたし見たことのない問題(たこ)を探したり、まだ手のついていないあたらしい問題を考えたり探したりすることも趣味的にできるようになっている。
3周して分野の全体像がイメージできるようになっている。
私はこの分野の森全体を見渡している。
ああ、この問題はあの森のここの木の幹の色を問題にしているのだなぁ。
くわぁーーー、こっちのはあの森のあの花の匂いを問題に取り上げているのだなぁー。
味わい深い問題だなぁ。
4周目になったことだし新しいやり方にも挑戦してみたいなぁ。
今度は直径10センチの大たこ焼きでもつくってみようかな。
ハヤベン(了)。
次回の森勉は森勉ハヤベンの次ってことではなべん。森の花波勉だよ。
またね、またたびね、もふもふね。