上尾市にある学習塾|光塾

塾屋が売っているもの(最終話)。

このシリーズは早くも終わりに向かいます(ぼくなんかより、とよ爺さんの「塾屋の順風」シリーズをお勧めします)。

5番目は「ライン引き」である。

次回英検で何級を受けて通過できそうか(受験級の目安)、

次回の試験に向けてがんばれば最低何点くらいとれそうか(目標設定)、

志望校で挑戦校・実力相応校・抑え校はどう作成したらよいか(進路)、

独学図書をつかっての予習や復習はどういうペースですすめたらよいか(家庭学習メニュー)、

パズル教材はどんなものがふさわしいか(右脳開発)、

読書のペースはどうか(国語力)、

計算練習は300題?500題?700題?1000題?(計算力)

などについて、過去の経験に照らし合わせて予測し個人別にラインを引いてゆくこと。

100mをはしるときにまっすぐ白線があってそれに沿って走るのと、なんにもないところを走るのと、どっちが楽か。どちらが結果を出せるのか。

ラソンを走る時にペースメーカーありとなし、どっちが楽か。

練習時に小出監督がいるのといないのとどっちが楽か。

俯瞰的に見るコーチがいるのといないのとで時々の判断は異なるのではないか。

もちろん人間の努力はときに予想をはるかに超える結果をみせるので、塾屋のひくラインが狭かったり短すぎたりすることはないほうがよい。

ラインの感覚は広く柔軟性に富み、ラインの長さは長くゆったりしているものがよい。

業界用語で言うところのいわゆるひとつの、カール・ルイス・ライン(だからそんな言葉ないからっ!!カール・ルイコ・ラインもないからっ!!←先突っ込み)。

そんなわけで子供達に目標を聞き、聞いたらラインを示す、これもまたぼくらの仕事なのだ。大体僕に言わせれば、ラインの引けない塾屋はまともな宿題すら出せない。ぼくは薬剤師並の覚悟を持って科学的に宿題を出している。子供の生活を縛るものだ。影響力が大きすぎる。慎重に科学的に家庭学習メニューを配分している。授業中ぼくが一番シビアになるのは一週間の宿題メニューを調合しているときだ。家庭学習メニュー調合は塾の生命線だ。(光塾への問合せメールで一番多い質問が宿題はどれくらいありますか?というものだ。)

世の中には宿題のない塾もたくさんあり、それはそれでだれかがひとつの場所を設けて語るべき価値のあるテーマなのだが。

以上でカールのおじさんが好き放題に書いてきてクレームもらいまくりの、シリーズ・ザ「塾屋が売っているもの」はおわり。次回はシリーズ「ザ・独学術(俺流)」をお送りします(覚えていたら)。んもぅ、ドッキドキですね。楽しみですね。